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富士山が世界遺産になってる理由、知ってる?

みなさん、富士山って見たことありますか?

私、実はないんですよ。

広島に住んでいてそもそも機会に恵まれにくいこともあるんですけど、たまに東京に行くことがあるので

「新幹線や飛行機から見るぞ」と思うんだけど、すっかり忘れて爆睡してたり、リベンジに意気込む復路はそもそも時間が遅くて真っ暗だったり。

意を決して見に行ったら行ったで「超曇天」だったり。

あまりの富士山運のなさに、もはや実在するのかすら疑っている今日この頃です。

でも、何となく一度は見たいと思っているけど、ぶっちゃけ富士山にどんな歴史があるかって知らなくない?

と思って今日は取り上げてみます。


私たちの知ってる富士山といえば・・・

富士山といえば、いの一番に浮かぶのは「日本一高い山」でしょう。

地理の授業でも出てきますが標高3,776メートル、みなさんどうやって覚えました?

私は「みななろう」派です。

まあ受験に地理があまり関係なかったので、授業で習った記憶ではなく、地理選択の人が言ってるのを聞いただけな気もするんですけど。

ただ富士山がずば抜けて高いのかというと、そういうわけでもなく、2位~5位までの山はどれも約3,190メートル前後。

もし今後富士山が噴火して山頂が吹っ飛んだりしたら、ランキングが入れ替わる可能性もあるんでしょうか😧

あとは、富士山はどこの県のものなのか問題。

静岡と山梨にまたがっていますが、その頂上はどちらの県にも属さない。

これは、8合目以上は富士山本宮浅間大社のもので私有地だかららしいですね。

また、世界遺産に登録されたときに、両県の県知事が県境を定めないことで一致したんだとか。

でも神社の住所は静岡県らしいぞ、それって…(黙

この世の中、何でもはっきりさせればいいってもんじゃないですからね。

とはいえ、静岡から見るのが表富士だとか、お札の富士山は山梨側からみた富士山だとか、議論は絶えない模様。

当事者じゃないので分かりませんが、広島県民と大阪府民がお好み焼きでやいのやいの言い合い続けてるのと同じ感じなのかな。

話を富士山に戻すと、富士山は現役の活火山ってことも気になりますよね。

いつか必ず噴火するから心の準備をとか言われてるみたいですが、そんなこと言われても無理がありすぎじゃない?

あんなデカい山、しかも首都の真横にある山が噴火するなんて、恐ろしくて想像したくないですよね…

溶岩に飲まれるの…?イタリアのポンペイみたいになっちゃうの…?とか不安が噴煙のようにこみ上げてきます。

まあ、広島にいるくせにって感じなんだけど。

昔の人にとって「富士山」は○○

そんな日本一の高さと美しさを誇る富士山は世界遺産に登録されています。

でも、その理由はただ大きくて荘厳だから、ではありません。

古来から富士山は信仰の対象として崇拝されていたことをご存じでしょうか?

白状します!!!私は知らなかった!!!

「ま、ご来光とかめっちゃ綺麗そうだよね~~~ありがたそ~~~!鼻ホジホジ」くらいにしか思ってませんでした!!!

昔の人は、たびたび噴火する富士山を見てそれが神様が怒っているからだと考えたんだそう。

富士山は神様が宿る神聖な島だとして、山そのものを信仰する文化ができたんだって。

で、それは元々富士山周辺に住む人たちの間だけだったんだけど、鎌倉、室町と政治の中心が富士山周辺に移ったことで、京都~関東を行き来する人も増加。

そのなかで、富士山に関する話もどんどん全国へ広まっていったらしい。

噴火する山に向かって遠くから祈りを捧げる「遥拝ようはい」からはじまり、やがて噴火が落ち着くと山自体に登る「登拝とはい」へと発展。

江戸時代には、集団で登拝とはいを行う「富士講ふじこう」が流行し、巡礼する人の宿など諸々の面倒を見る「御師おし」も生まれました。

だんだん薄れてきてはいるものの、こうした富士山の宗教的な一面は現代にも受け継がれています。

レジャー目的で登山する人が大半かもしれませんが、やっぱり登ると神聖な気持ちになるのも事実(登ったことはおろか、見たこともない人が言う説得力のなさ!)。

富士山は「富士山信仰」という文化的な伝統が、私たちの心に残っていることの証拠になっていることが評価され、登録されました。

また、和歌や浮世絵の題材としても多く扱われ、フランスの印象派にまで影響を与えたと言われています。

そんなアート的な一面も文化遺産として登録された理由の一つです。

マウントフジ、まだまだ現役!

さて、文化的な側面が評価されているという富士山ですが、忘れようにも忘れられないのが活火山であること。

でも最後の大噴火は300年以上前、江戸時代に起きた「宝永ほうえい大噴火」です。

今を生きる私たちには、到底、ピンとくるものではないですよね。

ただ、その噴火活動の歴史をじっくり見てみると「あっ…富士山、まじですんげぇ火山だわ…」となります。

ここでは詳しいことは割愛してザクザクっとピックアップするので、興味が湧いた方はぜひ調べてみてくださいね。

まずは富士山って4つの山からできてるって知ってました?

富士山のベースになったのは10万年前に生まれた、小御岳こみたけ火山。

この時点では今の富士山より小ぶりな2,300メートルくらいの高さだったそう。

ここから3世代にわたる大きな火山活動を経て、山が出来たり崩れたりくっついたりをくり返して、今の形になったんだって!

地殻変動?ってすごいよねぇ~~~

そんな富士山は「成層火山」に分類されます。

火山はマグマの粘り気や噴火の規模によって、大きく「溶岩ドーム」「成層火山」「楯状火山」に分かれます。

地学や地理の授業で習った人もいるかもしれませんが、それぞれ、長崎県の雲仙普賢岳、富士山、ハワイのキラウェア火山がよく例に挙げられます。

富士山が分類される成層火山は、マグマの粘り気も噴火規模も中間くらいで、噴火で出てくる溶岩や火山灰が綺麗な層になるのが特徴です。

富士山のあの綺麗な円錐形を思い浮かべても納得ですよね。

そんな富士山、10万年前にできた火山がベースとなっているので、御年も10万歳というわけなんですが。

これが火山のなかでは若手というから驚きですよね。

というのも、火山にも平均寿命なるものがあって、日本ではだいたい50万年~100万年くらいなんだって。

宝永大噴火から眠っているとはいえ、人間でいうとまだまだ現役、というかめちゃくちゃ働き盛りでは…?

今日の世界遺産はコチラ

ということで、今日取り上げてみたのは、世界遺産「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」でした。

日本一の高さと美しさという単なる見た目だけでなく、その荘厳な姿と噴火という自然の営みに対する、脈々と受け継がれる信仰心が評価された文化遺産。

最近は、レジャー目的の登山が急増していて、環境悪化が問題になっているそうです。

この辺りが改善されていけば、もしかしたら自然遺産としても登録されて日本初の複合遺産になるかもしれませんよね。

古来から守られてきた信仰心も景観も、どちらもきちんと守り抜いて後世に引き継いでいきたいものです。

...…と、私がますます生で富士山を見たくなってきているのは、言うまでもありませんね!!!!

何度か東京に行く予定があるけれど、今年こそ見れますように…!みなさんもひっそり応援(?)してもらえると嬉しいです。

では、また次の記事で!

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\最後までお付き合い、ありがとベリーマッチ/
こんな感じで独断と偏見で「え、おもろ」と思った世界のいろんなことを記録してます。高校の世界史の授業中、ワクワクしながらノートを取っていたときと同じ気持ちでニヤニヤ綴っていきますので、よかったらスキやコメント、フォローしてもらえるとうれぴよです🐣

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