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ラボ選びに困ったら?キーワードは「留学生」

こんにちは、はにです。

最近、博士課程の記事ばかりでごめんなさい。
今回は、すべての大学生に向けた「研究室選択」に関することです。

文系、理系、学部によって、研究室選択の時期は異なるのでしょうか?
もう終わってしまってるよって方は申し訳ございません。
これから選ぶよって方にはぜひ読んでいただき、
参考にしていただければと思います。

研究室を選択する上で、よく重要だと言われるのが
・先生の指導に問題はないか(パワハラなど)
・コアタイム制かそうでないか
・ラボメンバーの人数
・ラボの雰囲気
などといった「研究室の環境」です。

もちろん、これらの要素も非常に重要なので
研究室訪問でしっかり見ておく必要があります。

しかし、今回の記事の本題はそこではありません。
これを読んでいただいている学生さん方

「どんな研究がしたいかわからない。」
「特にこれといってしたいことがない。」
「卒業できればテーマは何でもいい。」

なんてことを考えていませんか?
今日、このような学生さんは非常に多いです。
これは悪いことではありません。
研究というのは、未だ明らかとなっていない事象を解明する作業ですから、
インターネットで調べれば簡単に答えを得られてしまう現代の環境により、
人々は一つの事象に対して簡単な上辺の答えを知って満足してしまい、
それ以上追求する欲、つまり好奇心というのが芽生えなくなってしまっているのではないかと思います。
これは悪魔で私の意見ですが。

そんな学生さん方、無理に何かのテーマに興味を持つ必要はありません。
「本当に何でもいいんです。」
そう思うのであれば、「研究室の環境」に加えてもう一つ選ぶ材料をお教えしましょう。

ここでタイトル回収ですが、ずばり「留学生」です。
留学生でも、ただの留学生ではなく
「日本語は話せないが、英語は話せる留学生」のいる研究室を選んでください。
さらに言うと、その留学生が取り組む研究テーマに参加してください。

人によっては、凄くストレスフルなことかもしれません。
苦痛の研究生活を送ってくださいと言っているわけではありません。
この選択、最初は確かに大変かもしれませんが、「タダで海外に語学留学」しているようなものなんです。

これは、私の経験に基づいて勧めております。
少し私のエピソードをお聞きください。

私自身、大学院の研究テーマのパートナーが日本語が全く話せない、読めない留学生でした。
はじめは、日本に留学してる癖に何故こちらが合わせてやらねばならんのだと、怒る毎日(誇張)でした。
米英の方ではなかったため、大変癖のある英語を話され、しかも声が小さく
英語は得意な方ではありましたが、それでも何を言ってるのかさっぱりでした。
イライラしても仕方がない、相手はこちらがイライラしようが日本語を覚える気はさらさらないのです(それもどうかと思いますが)。
しかし、研究テーマを諦める選択肢は一切なかったので、私は自分が英語に合わせる方に諦めました。

そのために色んな工夫をしてみました。
まずは、携帯の言語を英語に設定してみました。
周りには「何かっこつけてんだよ」とよく言われ、いざ設定してみたはいいが、当然操作は不便になり、携帯を触るだけでも一苦労でした(誇張)。

色んな工夫と申しましたが、あとはひたすらその留学生との会話を増やすくらいでした。
研究を進めていれば嫌でも話すことになるので、工夫というものではないかもしれませんが。

この生活を続け、3か月くらい経った頃でしょうか。
もういつからかも覚えてはいませんが、いつの間にかその留学生との会話を
苦労に感じなくなったんです。
携帯操作も何の違和感もなく、英語設定の状態で日常的に触っていました。
それに気づいた時には、お手軽な語学留学をした感覚です。
語学留学どころか、共に研究に取り組んでいたわけですから
研究における専門用語もいつの間にか習得していて、論文も難なく読めるようになっていました。
たった3ヶ月です(個人差はあるかと思います)。

この経験、就活のESや履歴書などに書けますし、先方にも印象的に映ると思います。
何故なら、期間限定の留学経験よりも卒業までの現在進行形で続けている英会話なのですから、「この子は今でも英語スキルが身についているんだね」という証明になります。
TOEICやTOEFLのスコアはもちろん評価基準になるので、取っておくべきですが、加えてのこのエピソードにより、英語が堪能なイメージを与えられるのです。

私がたまたま運が良かっただけなのか、良い環境に恵まれていただけなのか分かりませんが、
私の感覚では、日本で一生懸命研究に取り組む留学生は基本的にまじめで、
研究熱心で、親切な人たちが多いです。
しかし、異国人同士ですから、どうしても関わり合うことが難しい場合もあります。
また、その留学生の取り組むテーマが難易度が高かったりどうしても興味が持てない場合もあります。
そういった状況では、無理にその留学生と関わったり研究に参加したりする必要はありません。
とりあえずやってみようかな、という気持ちが持てるような留学生がいるのであれば、その留学生との研究生活を始めてみるのは本当にお勧めします。
この経験は、本当に自慢の財産となります。


いがかでしたでしょうか?
この記事が、あなたの研究室選択の材料となれれば嬉しいです。

その他に質問等がありましたら、以下で受け付けておりますので
お待ちしております。

X(旧twitter)垢
@A_P_Hanni


はに






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