葬儀会館で残業中、安置室から内線がかかってきた話
怖さ:★☆☆
葬儀社に勤めていた女性に伺ったお話です。
彼女がいた葬儀社は全国でも有名な会社で、葬儀会館など設備もしっかり整っています。お通夜までの間、故人のご遺体を安置する安置室も、面会もできるきれいな個室の部屋になっていました。
さて、ある晩秋の夜のことです。
彼女が葬儀会館の事務所に一人残って残業をしていると、夜10時ころ内線電話がなりました。
反射的に受話器を取ってしまってから、ほかには誰も残っていないことに気が付きました。葬儀会館の入り口はすでに施錠してあります。
しかも、その内線はご遺体が安置されている安置室からかかってきていました。
案の定というか、受話器をしばらく耳にあてていましたが、ずっと無言でした。
内線を切ってから、念のため安置室まで行って部屋の中を確認しましたが、ご遺体が安置してあるだけでした。
彼女が葬儀社に勤めている間に体験した不思議なことはこの1件だけだそうです。
話し手:元葬儀社勤務の女性
採取時期:2022年5月
採取場所:東京都内
残業中の、なんか怖い話
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