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なんか怖い話あります?

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今まで聞いた怖い話とか、これから聞く怖い話とか。なるべく話し手本人、またはごく親しい人の体験をまとめています(注:私には霊感とかその辺のものはありません)。 小学生の子どもが読ん…
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#職場

深夜の3時26分に、ICレコーダーが勝手に録音を開始した話

怖さ:★★☆  ある商業施設に入っているテナントで働いている女性に伺った話です。 彼女の職場では、各種セミナーなどを開催していますが、講師の質の向上やほかの社員の勉強のために、セミナーの内容を録音することがあります。 録音した音声をICレコーダーからパソコンに移して、整理する業務は、彼女の仕事です。 さて、ある日、セミナーが終わって彼女が録音したデータを整理していた時のことです。 どういうわけか、録音された音声のデータが2つあることに気が付きました。 その日のセミ

怪奇現象の起こる火葬場で、お坊さんだけは何も感じない話

怖さ:★☆☆ 亡くなった方の遺体を火葬する火葬場。多くの火葬場では、火葬施設だけでなくお葬式を行える葬儀式場が併設されています。 火葬場併設の葬儀式場でお葬式をあげると、お葬式の後、車に乗って火葬場に移動する必要がなく、遺族にとっても負担は少ないというメリットがあります。 さて、今回はお葬式の仕事でよく火葬場に行くお坊さんに聞いたお話を2つご紹介します。 埼玉県の火葬場での話ある日、そのお坊さんが葬儀で導師を務めるため、埼玉県にある火葬場を訪れました。時間が空いていた

看取り付きホーム。誰もいないのに「友だちが来てる」と言うおばあさんの部屋で、水筒が揺れる話

怖:★★☆  以前、看取り介護を行っている施設で勤めていた方に伺ったお話です。 彼が入居中のあるおばあさんの部屋に行った時のことです。 その部屋に入居しているおばあさんと、介護職員である彼の二人しかいないのに、そのおばあさんは「友達が来てる」と言うので、一体何を言っているのだろう?と不思議に思ったそうです。 でも、ふと気が付くと、テーブルの上に置かれた水筒が、ぐらんぐらんとあり得ないくらい揺れていました。 水筒はごく普通のありふれた水筒ですが、「普通、ここまで揺れた

子どものころ、普通に幽霊が見えていた人の話

怖さ:☆☆☆  職場の友人(女性)が、「以前勤めていた会社で、幽霊が見える(見えていた)人と一緒にお仕事をしていた」ので、お話を聞きました。 今回の話し手(私の友人)自身は、特に幽霊の存在とかを信じていたわけではなかったのですが、彼女が前職で会った人が「子どものころ普通に見えてたんです」と、いろいろと教えてくれたそうです。 (私の友人が、幽霊が見える人に聞いたお話をまとめています) 幽霊が見えない方が怖い?幽霊が見えていたという人は若い男性です。 子どものころに幽霊

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【動画】部屋の中に風が吹いている廃屋の話

以前、公開した怖い話で朗読動画を作ってみました。

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【体験者が語る】深夜のキャンプ場での不思議な話

以前、記事にまとめたキャンプ場での不思議な体験のインタビュー動画です。 体験者ご本人に語っていただいています。 ロングバージョンはこちらです。体験談のあと、いくつか質問をしていますが、ちょっと長いかもしれません。お時間のある時にお楽しみください。 https://youtu.be/1Sd-7Oyom_E 記事はこちらです。 https://note.com/nankahanashi/n/n2c14aded25da ちなみに、この動画を見てくれたきょうだいが「そういえば昔、雪山で同じようなことがあったよ」と教えてくれました。 またどこか、別の機会で書きたいと思います。

深夜、突然水浸しになった葬儀式場の話

怖さ:★☆☆  会社の友人で、以前葬儀社に勤めていた方が、今から15年ほど前に体験したお話です。 その葬儀会館の造りは、正面の入り口を右手に事務室、中央に葬儀を行う式場、左手に安置室(霊安室?遺体を保管する部屋)があり、左手を奥に曲がったところに従業員の出入り口がある、というものでした。 ですので、従業員が夜、家に帰る時には、まず事務室で全館の電気を消して、暗闇の中を携帯(体験当時。今だったらスマホ)のライトで前を照らしながら、葬儀式場と安置室の前を通って従業員用の出入

職場のトイレに入っていると、水音がだんだん近づいてくる話

怖さ:★★☆  これも、首都圏にある葬儀社に昔勤めていた方に聞いた話です。15年くらい前、彼は幽霊が出るという噂のある葬儀会館で、館長として働いていました。 「なんか怖い話」で以前ご紹介したように、その葬儀会館ではお葬式の依頼が入る前に、無言電話が掛かってくるピンク電話があったり、誰もいないのに斎場入り口自動ドアが開閉したり(モニターには黒い影が映っている)と、不思議なことがいろいろあったそうです。 そんな少し変わった葬儀会館で、ある日、彼がトイレの個室に入っていた時の

棺の中のおばあさんと人形に怒られた話

怖さ:★★★  会社の同僚に聞いたお話です。 彼は以前、葬儀屋さんに就職し、それ以来、途中で数年のブランクはあったものの、20年近くお葬式に携わっていたそうです。そんな彼の、20代のころの体験談です。 当時、地方都市の葬儀屋さんにいた彼は、新入りの若い社員の教育係をしていました。 ある夜のことです。この日は、新入りの社員に当直の業務を教えていました。 当直というのは、葬儀会館に夜、泊まって勤務することです。 葬儀社はいつお葬式の依頼が入ってくるかわからないので、2

葬儀会館の自動ドアが、誰もいないのに開いたり閉じたりする話

怖さ:★☆☆  東京近郊の葬儀社で以前働いていた方に伺ったお話です。 彼が以前、館長を務めていた葬儀会館は、その葬儀社のいくつもある会館の中でも「幽霊が出る」と噂のある斎場でした。 事務所に置いてあった公衆電話に無言電話が掛かってくると、その後すぐにお葬式の依頼が入るなど、「幽霊を見たことはないけど、不思議なことはあった」そうです。 そんな葬儀会館である日、起こった出来事です。 その日はお葬式も、お通夜の予定もなく、のんびりとした日でした。昼下がり、監視カメラのモニ

幽霊が出ると噂の葬儀会館にあるピンク電話に、無言電話が掛かってくる話

怖さ:★★☆  東京近郊の葬儀社に、以前勤めていた方に伺ったお話です。 その葬儀社には、いくつかの葬儀会館がありましたが、その中に「幽霊が出る」という噂の葬儀会館があったそうです。その葬儀会館に勤めていた彼は、「幽霊は見たことないけど不思議なことはあったよ」と、当時のことを話してくれました。今回は、その中の一つ、公衆電話にまつわる話をご紹介します。 その葬儀会館の事務所の横にはピンク電話がありました。ピンク電話というのは10円玉を入れると電話が掛けられる小さな公衆電話で

看取り付き老人ホームで、亡くなった人の部屋から深夜、ナースコールが鳴った話

怖さ:★★★  介護施設で働いていた方から伺った話です。 彼が働いていた介護施設は、入居者が亡くなるまで生活をサポートする、看取りが可能な施設でした。 そんな施設で彼が夜勤に入っていた時のことです。深夜にナースコール(病院のナースコールと同じようなもので、入居者が鳴らすと、その部屋に介護士が駆けつける仕組みだそうです)が鳴りました。 ところが、ナースコールで呼び出しがあった部屋は、ちょうど2日前に彼が担当していたおばあさんが亡くなったばかりで、その時は誰もいない部屋で

霊感のある友人と、仕事でお通夜に行った時の話

怖さ:★★☆  以前、会社の同僚に不思議なことを感じることができる人がいました。 「幽霊なんて見えるわけないじゃん」と本人は言っていますが、勘が鋭い(?)というか。何か感じたりすることはあったようです。 仕事で外出した時など突然、彼女から電話が入って「悪いんだけどさ、すっごく空気が悪いんだわ。お塩買ってきてくれる?食卓塩とかじゃなくて、あら塩ね」と言われて、よくわからないながらも、お客様のところから会社に戻る途中にスーパーに寄ってあら塩を買って帰ったら、デスクの下にお塩

社員旅行で泊まった旅館で、誰もいないのに水の流れる音がする話

怖さ:☆☆☆  社員旅行に行った時の不思議なお話を伺ったので、ご紹介します。 私の会社の友人が以前勤めていた会社では、毎年4月の決まった日に、京都に社員旅行に行っていたそうです。 この社員旅行では、由緒ある神社仏閣の長い石段を50名くらいの社員が全員、スーツ姿で駆け上がらなければならないという会社行事がありました。 到着が社長より遅れた人は後で怒られてしまうため、皆必至。ほかの観光客もいる中、階段を上がって、最後は本当に上ったことを示すための証拠写真も撮らなければなら