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看取り付きホーム。誰もいないのに「友だちが来てる」と言うおばあさんの部屋で、水筒が揺れる話
怖:★★☆
以前、看取り介護を行っている施設で勤めていた方に伺ったお話です。
彼が入居中のあるおばあさんの部屋に行った時のことです。
その部屋に入居しているおばあさんと、介護職員である彼の二人しかいないのに、そのおばあさんは「友達が来てる」と言うので、一体何を言っているのだろう?と不思議に思ったそうです。
でも、ふと気が付くと、テーブルの上に置かれた水筒が、ぐらんぐらんとあり得ないくらい揺れていました。
水筒はごく普通のありふれた水筒ですが、「普通、ここまで揺れたら倒れるでしょ!?」というくらい大きく傾いては、振り子のように起き上がって、また反対側に倒れるという動きを繰り返していたそうです。
私がこの話を聞いたのは、ちょうど夏のお盆の時期だったのですが「ちょうど今くらいの時期ですよ。お盆のころ」と言っていました。
高齢者が暮らすその施設では、入居者が亡くなることも日常的にあったそうです。「友達が来ている」と言うおばあさんには、以前、同じ介護施設で一緒に暮らしていた入居者が施設に里帰りして来ているのが、見えていたのかもしれないなあと思いました。
話し手:元介護施設職員
採取時期:2020年8月
採取場所:東京都内
「介護施設」と、なんか怖い話
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