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なんか怖い話あります?

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今まで聞いた怖い話とか、これから聞く怖い話とか。なるべく話し手本人、またはごく親しい人の体験をまとめています(注:私には霊感とかその辺のものはありません)。 小学生の子どもが読ん…
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記事一覧

東北の山でトレイル歩きをしていたら、「こっちだよ」と声が聞こえた話

怖さ:★★☆  これも、アウトドア好きな友人から聞いた話です。 彼女がパートナーと2人で、岩手県の山でトレイルを歩いていた時のことです。 「2人で」といっても、パートナーの方が体力もあり、どんどん先へ進んでしまい、気が付いたら彼女は1人で歩いていました。 誰もいない山道をずんずん歩いていた時のことです。 突然、「そっちじゃないよ。こっちだよ」という声が聞こえてきました。 遅れていたので、パートナーが心配して戻ってきたのかと思ったのですが、誰もいません。 再び「道

老人ホームでお父さんが亡くなったとき、誰かが部屋をノックした話

怖さ:☆☆☆  お世話になっている方に聞いたお話です。 この方は数年前に、お母さまを、そしてその翌年にお父さまを亡くされました。 お母さまのお葬式の時は、まだコロナ騒動もなかったのですが、お父さまが亡くなった時期はちょうど世の中がコロナで大変な時期だったため、親戚にもお葬式の参列を控えてもらっていたそうです。 さて、お父さまがお亡くなりになったときのことです。お父さまは高齢者向けの施設で暮らしていました。お看取りもその施設で行ってくれました。 ご臨終に際して、その方

海岸沿いのキャンプ場で、テントの周りを歩く足袋の話

怖さ:☆☆☆  アウトドア好きな友人に聞いた話です。 彼女は今年の春先、少し暖かくなったので、東京より少し暖かそうな島に行ったそうです。 海岸近くのキャンプ場で、目の前は断崖、その下は海、というところにテントを張りました。 彼女のテントは夏用で、タープ(雨風や日差しを防ぐ布?)の中の居室はメッシュで外が見える造りになっているそうです。風通しは良いけれど、この季節、まだ寒かったようで夜中に寒さで目が覚めてしまいました。 目が覚めたとき、彼女は何とも言えない気配を感じま

塾の帰りに夜道を歩いていたら、耳元で赤ちゃんの泣き声聞こえた話

怖さ:★☆☆ 友人のお嬢さんが体験したお話を、聞きました。 彼のお嬢さんは、週に何回か塾に通っています。 帰りは夜。ですが、遅いというほどの時間帯ではありません。 塾はご自宅の近所で、道も明るく人通りも少なくないので「特に心配はしていない」と言いながらも、友人はせっせとお迎えに通っているそうです。 というのも、最近めっきり会話が減ってしまった年頃のお子さんが、塾の帰り道だけは、学校であったことや最近はまっていることなど、楽しそうに話してくれるから。5分10分の道のり

商業施設の地下一階にある救護室で掃除をしてると、誰もいないのにカーテンが揺れる話

怖さ:★☆☆  会社の同僚に聞いた話です。 彼女が以前、勤めていたところは、都内でも有名な商業施設の地下1階にありました。 この時、週に一度、同じ地下1階にある救護室の掃除をしなければならなかったそうなのですが、この救護室が何とも言えない雰囲気の場所で、誰もいないのに誰かがいるような感じがする、そんな場所だったそうです。 実際に、使用したお客様の中にも「誰かに見られているみたい」という方がいるくらい。なので、彼女はこの救護室の掃除が好きではありませんでした。 実際に

怪異の起こるマンションで「幽霊が来たら挨拶してやるよ!」と言ったら、夜中、何かにバックハグされた話

怖さ:★★★  親戚が大学生のころに経験したお話です。 彼は学生時代、関西のとある町に住んでいました。大学の生協が紹介してくれたマンションで、住人のほとんどが同じ大学に通う学生たちです。新築で、しかも駅から近く、彼の友達もたくさん住んでいました。 さて、そのマンションで暮らし始めてしばらく経った頃のことです。 そのマンションの玄関の照明はセンサースイッチで、人がいるとライトがつくようになっていたのですが、夜中、誰もいないのに急に玄関の明かりが灯るようになりました。

深夜の3時26分に、ICレコーダーが勝手に録音を開始した話

怖さ:★★☆  ある商業施設に入っているテナントで働いている女性に伺った話です。 彼女の職場では、各種セミナーなどを開催していますが、講師の質の向上やほかの社員の勉強のために、セミナーの内容を録音することがあります。 録音した音声をICレコーダーからパソコンに移して、整理する業務は、彼女の仕事です。 さて、ある日、セミナーが終わって彼女が録音したデータを整理していた時のことです。 どういうわけか、録音された音声のデータが2つあることに気が付きました。 その日のセミ

神社からの帰り道、車に何かが乗ってきた話

怖さ:☆☆☆  会社の同僚が、秩父の三峰神社にお参りに行った時の話です。 彼女は神社めぐりが好きで、いろいろな神社にお参りしています。三峰神社もよく訪れるそうなのですが、この日の目的は、御眷属拝借。 御眷属拝借というのは、三峰神社の眷属(神様のお使い)である狼を、御神札として1年間、お借りするというものです。 お借りしているものなので、1年後には返さなければならないそうすが、霊験はあらたかで、さまざまな災難を取り除いてくれるのだそうです。 御眷属拝借をするにあたって

サーファーが海で体験する、よくある話

怖さ:★★☆  職場の友人に聞いた話です。 彼女はサーフィンが好きで、以前、朝の通勤途中にばったり会ったときも「知り合いがこれから波に乗るの」と、スマホでサーフィンの大会(?)のライブ配信を見ながら歩いていました。アウトドアにまったく縁のない私は、サーフィンって朝も早くから大変だなあと感じたのを覚えています。 さて、そんな彼女が「サーフィンをしていると、よくあること」というのが、「海で足を引っ張られる」ということです。 サーフボードに乗るときに「リーシュコード」という

テレビ番組のロケハンで、廃墟のラブホテルに行ったときの話

怖さ:★★☆  芸能関係のお仕事をしている人から、 伺ったお話です。 彼が高校生2年生だったころのことです。将来、映像に関する仕事をしたいと希望していた彼は、知り合いのつてで、アルバイトで心霊番組のロケハンに参加することになりました。 行き先は千葉県にある元ラブホテルです。廃墟と化していて、心霊スポットとしてもよく知られた場所でした。 当日は、ディレクター、AD、カメラマン、そして彼の4人で、目的地のホテルの廃墟に向かいました。高校生だった彼の主な仕事は、現場が路駐で

空き家になった実家を片付けていたら、壁に不思議なシミが浮かんできた話

怖さ:★☆☆  ある50歳くらいのお坊さんに聞いた話です。 そのお坊さんは元々お寺で生まれた人ではありません。一般の家庭で生まれ育った人です。高校卒業後いくつもの職を経験し、命にかかわる大病を煩ったり、さまざまな苦労を味わう中で、志して出家したそうです。 そんな彼が 、まだ若かった頃のことです。 お父さんが亡くなり、実家の片付けを手伝っていました。 その家は、海運業を営んでいたおじいさんが建てた家で、大きなお屋敷だったようですが、住む人もいなくなったため、片付けが終わ

AIに怖い話を創らせたら、別の意味で、怖い話ができた話

怖さ:★★★  職場で「AIに自動で文章を創らせたらどうなるか?」という話題になったので、いくつかサイトを探してみました。 すると、最初の120文字くらいを書くと、あとはテキストが自動生成されるという、人工知能を用いた日本語文章作成ツールを発見しました。 無料で登録も不要ということだったので、試してみました。 私が入力したのは次のテキストです。 しばらくたってみると、「怖い話は実際に体験した方に伺うのが一番面白いです。」というタイトルの記事ができていました。 最初

テーマパークで買ったクッキーの缶が踊りだす話

怖さ:★★★  会社の同僚から聞いた話です。 関西出身の彼女は、有給休暇をとって里帰りをして、大阪にある人気のテーマパークに遊びに行きました。 これまでも度々、不思議な体験をしている彼女ですが、ちょうど彼女が遊びに行っている日に、そのテーマパークで人骨が見つかったというニュースが流れてきて、「なんか持ってるかもしれないね」と、職場の皆でびっくりしました。 さて、そんな彼女が先日、家に友達を呼んで遊んでいた時のことです。 ちょうど夜の10時ぐらい、突然、大阪のテーマパ

学校の校庭から、戦争の犠牲者の幽霊がにょきにょきと生えてくる話

怖さ:★★★  沖縄出身の若い同僚に聞いた話です。 彼女は小学生時代、放課後は学童保育に通っていました。同じ学童に、とても静かでいつもひとりで遊んでいるような男の子がいたのですが、ある日突然、来なくなりました。 男の子のいとこも同じ学童に通っていたので尋ねてみると、「引っ越した」との返事。ただ、その引っ越しの理由が、「家の窓から幽霊が見える」からでした。 男の子の家にはお父さんはいなくて、お母さんと二人暮らしでした。 お母さんは、夜は働いていて家にいないことが多く、