塾の先生が、地元でも有名な心霊スポットのトンネルに行った話

怖さ：★★★　

今回は、趣味のサークルでご一緒している方に、中学生の時に通っていた塾の先生が体験したという話を伺いました。

お話を録音できたので、その内容を、なるべくそのままご紹介します。

ここから先、伺ったお話です。

今からもう、30年くらい前、私が中学生のころに通っていた塾の講師の先生が、実際に体験した話です。当時、塾の先生は大学生だったのかな？若い先生でした。

私の地元、高松に屋島ってところがあって、昔、合戦があったところで。結構、幽霊が出るとか言われていたんです。

そこに、コツコツトンネルって呼ばれているトンネルがありまして。心霊スポットだって噂になってたんですけど。塾の先生が、友達とそこに車で出かけてみようっていう話になったらしいんですよ。

トンネルに行って何をするかというと、トンネルの途中で車を止めて、ヘッドライトを消して クラクションを3回だったかな？何回か鳴らすとお化けが出るみたいな、そういう儀式的なルーティーンがあるらしくて。

それをするとコツ、コツ……って、誰かが近づいてくる足音みたいなのが聞こえてくるらしいんです。

で、塾の先生の友達に2人ぐらい霊感の強い人たちがいて、その人たちと一緒に全部で4人で車に乗って、コツコツトンネルに行ったらしいんです。

トンネルの途中で止まって、プープープーってクラクション鳴らして、真っ暗にして。

そうしたら、コツ、コツ、コツ、コツ、コツ、コツ、コツ……って、音が本当に近づいてきて。

そのあと、急にシーンってなったと思ったら、バンバンバンって車を外からめちゃくちゃ叩かれる音がしたらしいんですよ。

でも、窓ガラスからは何も見えなくて。もうみんなパニクっちゃって、慌てて車を出して、コンビニとかそういう、街中の明るいところまで逃げてきて。

「めっちゃ怖かったね」って車から降りたら、車にほこりなのか、手形がめちゃくちゃついてたらしいです。

話し手：40代　男性
採取時期：2024年5月
採取場所：九段下

夜道と車となんか怖い話