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何もかも無理だった人の自己紹介
はじめまして。
なにもかもむりです。
この名前はYouTubeで動画投稿を始める時につけた名前です。
当時はよく「何もかも無理」だと思っていたのでこの名前が真っ先に浮かび、
ひらがなにしたら、なんかちょっとポップじゃない?
まめこ(まめきちまめこ。好きな漫画家)っぽい感じでなんか良くない?
なにもかもが名字でむりが名前っぽくてなんか良いじゃん。むりさんとか呼ばれたりして、、、へへ
と思ったので「なにもかもむり」です。
私は来年30歳になるということでこれまで30年近く生きてきたようですが、その人生はなかなかにスパイシーな人生だったなと立ち止まり、振り返ると思うのです。
例えば幼少期、小学校に入学する前には既に両親が離婚し母が出ていったので父子家庭という環境で育ちました。ここまでならまだある話ですが、父は一切家事等はせず、どこで怒り出すかわからない暴君。手も足も出ます。小学校の頃父によく聞かせられていた言葉は「お前たちはね、母親に捨てられたんだよ」「お前たちの母親は子供なんていらないから金よこせって言って出ていったんだよ」等の言葉です(冷えたスパイスカレーのよう!)
それから学生時代、中学では自意識過剰が大爆発!更に家族の様々な問題も重なり不登校に。高校から母と暮らすことになるもとめどなく続く暴言に耐えられず16歳で一人暮らしを開始。アルバイトと勉強の日々の中、家族が立て続けに精神病にかかり対応に追われます。
さて、ようやく家族の問題が落ち着き、これからは自分の人生だ!そう意気込んで小学生の頃からの夢だったバリバリ働く!稼ぐ!自立!を叶えるために就職します。希望いっぱいで入社します。
楽しかったなぁ〜〜〜。
ドラマみたいなガラス張りのビル、初めてのオフィスカジュアル、満員の通勤電車で読む資格の本。電話営業でフリーダイヤルの番号にかけてしまって怒鳴られた。断られ続けながらも営業電話をかけ続け会社の過去最高額となる大きな利益を上げた。失敗も成功も全ての経験が楽しかった。
あのキラキラした日々は、、、1年だっけ?
あれ、、、半年?
いや、、、4ヶ月だ。
あ、しかもセクハラで辞めたんだ。
キラキラどころかドロドロヌメヌメだったわ。
記憶の美化効果って恐ろしい、、、。
私は新卒で入社した会社を、セクハラが原因で4ヶ月で辞めた。
そして転職した。
そしてまた、セクハラが原因で辞めた。
絶望した。
幼少期からこれまで、大変なこと、辛いこと、死にたいと思うことも沢山あった。
それでも大人になって、社会人になって、バリバリ働く!稼ぐ!自立!という漠然的だけど確かな希望がずっとずっと支えてくれていた。
その希望がなくなった。
世の中は弱い人間の集まりで私は一生その弱い人間達に振り回される人生なのだと悟った。
「希望が消える」という「本当の絶望」をこの時はじめて知った。
死のうと思った。
なんだか清々しかった。
私は十分頑張った。
どんな選択も行動も私は全てを見てきた。
誰が否定できるんだろう。
この決断を下せるのは自分しかいないよ。
もう、十分だよ。
よく頑張ったね。
お疲れ様。
時折足を運んでいた古びたビルの屋上に向かう。
吹き付ける風がなんだか心地良くて
下を見ることはなく、空だけを見ながら一歩を踏み出す。
なんてことはありませんでした。
何故ならこれはドラマや漫画の話ではなく、現実の話だからです。
私は生きていて人間で想像する能力があるので想像します。
死ぬための方法はどれも痛そうで苦しそうでグロそうで怖いです。
とっても死にたかった。本当に死にたかった。
それでも「怖い」には勝てなかった。
身体を傷つけることも
これまでの人生、これからの人生、その全てを捨てることも
やっぱり、どうしようもなく、怖かった。
死ねなかった。
死ねなかったので転職した。
そしてまた、すぐ辞めた。
そして
そして
そして
気づくと「転職10回以上」というなんだかポップで絶望的な称号を手にした。
そして、この称号を手にした今、
なんだか、そこそこ、割りかし、ポジティブ☆
アラサー(来年30歳)だよ?
彼氏なしだよ?
派遣(非正規)だよ?
転職10回以上だよ???!?!
きっと転職6回目くらいの人生で気づいた「私、生きてるだけで、偉くない?」のせいだな。あの日から今日この瞬間まで私はずーっと偉い。そりゃポジティブにもなるよな〜。
この前、YouTuber事務所の方とお話をする機会があった。私が動画の概要欄に記載している自己紹介を見て「案件もやっていきたいのであればこういう社会不適合、虐待、ネグレクト、引きこもり、不登校等のネガティブワードは印象が良くないので控えたほうが良いです」とアドバイスをいただいた。ごもっともだと思った。じゃあ、案件はいらないや。とも思った。
私の過去をただただ文字に起こすと、確かに暗い。でもその暗いの中で私は沢山学んだ、気づいた、忘れたくない、忘れてはいけないと思うような経験が、瞬間が、沢山あった。それらはいずれも私と私の周りの人達の話で、その登場人物達はみんな、弱くて、強くて、優しくて、欲深くて、と〜〜〜〜〜〜っても、人間だった。
私が書きたいのは苦労話ではなく、人間。
「暗い」過去を「ポジティブ」な今の私で書いてみる。
感動する文章も面白い文章も書けないと思うけど自由に書きたいと思うことを書いていこう。ほんと、気負いせず、きれいなもの書こうとせずでオッケーです。
いつか「暗い」で片付けられてしまうような経験が、意味を持つ日が来たらいいな。
なにもかもむり
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