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現金給付とハウスマネー効果

記憶にございません

現金給付が早くて5月末に行われるそうです、リーマンショックの際にも「景気刺激策」として現金給付が行われました、ちなみに私はどうやって受け取ったのか、すっかり忘れていたので当時のリーフレットとかを検索して読み直してみました。当時私が住んでいた市町村では書類を送ると、1万2千円が指定口座に振り込まれた様です。確かに市役所に行って現金を受け取ったと言う記憶はないです。

ハウスマネー効果とは

行動経済学では「ハウスマネー効果」というものが言われています。これはギャンブルや想定外に手に入ったお金は無駄遣いしやすいと言うものです。日本でも昔から「悪銭身に付かず」と言われていて、昔の人もハウスマネー効果を実感していたと言えるでしょう。言い換えると人間はお金に対してそのお金がどうやって自分のもとに来たのかを気にしていると言えます。同じ1万円でもスクラッチで当たった1万円と、労働をして稼いだ1万円では重みが違うのです。翻って、ハウスマネー効果を起こさず悪銭を身に付ける方法があります、それはお金の出自をわからなくすることです、簡単に言えば給与が振り込まれる口座に振り込んで労働をして稼いだお金と一緒にしてしまうことです。(今、思いましたがこれ泡銭が大金3億とかだと普通は効果が薄れますね。)

給付金の目的と付与方法

そう考えると、「景気刺激策」として労働して稼いだお金に紛れてしまう程度の金額を口座に振り込むことにどれだけ意味があるのか疑問に思われます。人手の問題や、労働者に優しくない、クラスターができるなどの問題があるので難しいでしょうが、ハウスマネー効果の観点からは直接お金を渡す方が「景気刺激策」としては効果はあると考えます。

存在も忘れられる程度の給付をするぐらいなら、生活が立ち行かなくなる人へのフォローを厚くする方がいいんでない?と思ったりしました。

#COMEMO #NIKKEI

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