令和地獄めぐり『この部屋から東京タワーは永遠に見えない』の感想③
「幸福な家庭はどれも似たものだが、不幸な家庭はいずれもそれぞれに不幸なものである。」とトルストイが言ってましたが、この本は短編集でそれぞれの話で登場人物の地獄が紹介されているので、読むと色々な地獄が見られます。前回に引き続き個人的に印象に残った話を紹介していこうと思います。それにしてもどの短編についても語りたいことが出てくるってのは良い本ですね。
吾輩はココちゃんであるマンチカンのココちゃんが、飼い主である美幸について語る話。『3年4組のみんなへ』で語られた、「人はそれぞれ