スターリンは、じつは偽名だった!?【4/3はスターリンが書記長になった日】
本日4月3日は、1922年にスターリンがソビエト連邦の党中央委員会書記長に就任した日です。
スターリンとは、第二次世界大戦ではアメリカやイギリスと共同戦線を結成し、対ドイツ戦を勝利に導いて、戦後は東欧諸国の社会主義化を推進した人物です。その反面、粛清に次ぐ粛清で国中を震え上がらせた、世界史に名を残すほどの独裁者として有名ですが、彼が権力を握ったのは、この1922年の今日がきっかけでした。
今日はそんなスターリンについての雑学をご紹介します。
スターリンは「鋼鉄の人」
スターリンをフルネームは、「ヨシフ・スターリン」です。ヨシフはファーストネームで、スターリンがファミリーネームということになります。それを縮めて、みな苗字のほうのスターリンだけで呼んでいます。
しかし、この「スターリン」という名前、じつはペンネームだったということをご存じでしょうか。
スターリンは、ロシア語で「鋼鉄の人」を意味します。彼はこれをただ名乗っていただけで、本名は「ヨシフ・ヴィサリオノヴィチ・ジュガシヴィリ」だったのです。
ではなぜ公職に就いてからも、ずっとペンネームを名乗っていたのでしょうか。
数十種類の名前をもっていた
ロシア革命に参加して政治の道へ進んだヨシフは、ロシア革命が成就する前から立派な活動家でした。当時はまだロシア共和国の政府が国家転覆をもくろむ活動家たちに対し目を光らせていたため、彼は身を守るためにさまざまな偽名を使っていたのです。
その数なんと数十種類と言われています。ダヴィド、イワノフ、ワシーリーなど、たくさんの偽名を使っていました。
そのうち、ヨシフは共産党の中央委員となり、機関紙「プラウダ」の編集に携わるようになりました。メディアを任されるなんて、すごい出世ですね。
このときヨシフは、スターリンというペンネームを使うようになります。すると共産党ではスターリンという名前で知られるようになっていきました。
いままでいろいろな偽名を使っていましたが、革命が成就して以降、ロシア政府の脅威はなく、またスターリンとして共産党内で定着してしまったため、そのままスターリンを名乗り続けることになったというわけです。
ペンネームで出世し、そのペンネームを使い続けたスターリン。ソ連という超大国の権力を手にしてもペンネームをそのまま使っていたとは驚きです。
Ⓒオモシロなんでも雑学編集部