バイト終わりとラジオと。長浜ラーメン
バイト終わり、よく立ち寄っている長浜ラーメン屋がある。
時代に抗って深夜営業を続けるお店で、夜にこそ腹が減る自分としては大変ありがたい存在だ。
学生ってのは総じてラーメンを欲する生き物で、深夜まで空いている店ほど評判がいい。
まばらになったカウンターでひとりラーメン啜るのが僕のテンプレ。
ドブみたいなスープをチャーシュー丼にぶっかけて豪快にかきこむ。
普段は牛丼すら器用に箸で平らげるけど、ここではそんな配慮はいらない。
そういった行儀の悪さが許される時間がここにはちゃんと担保されている。
いつのまにか慣行行事になったインスタ投稿もする必要がない。
出来立てのスープはぐつぐつと煮えたぎって、色味も相まって、それこそドブのようだ。泡まで立ってる。女子がみたらきっと苦笑いじゃすまない。
それを店主が何食わぬ顔で出し、僕らはそれをコップ一杯の水で流し込む。濃厚さと水分の中和が最高に旨い。
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