肉塊の転生者8【短編小説】サクッとショートショート!
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とくに舌の先端に意識を集中してみると、人間の手の時とは比ではないくらいに詳しく情報が集められた。
まるで舌の先に目があるかのような不思議な感覚だった。
この美味しそうな物体は、様々な特徴があった。
まずは形の形状だが、この部分は私の体のように、丸い肉塊の構造になっている。
私のように右足が飛び出ているという特徴もない。
この部分は最初に確認したときと同じである。
最初に確認したときとの大きな違いは、肉塊の表面にはわずかな凹凸があるということだ。
そしてわずかではあるが数箇所、大きな窪みがあるのが確認できた。
特にある一つの大きな窪みは、他の大きな窪みよりも一回り大きかった。
私はその大きな窪みの中に舌の先端を入れてくまなく調べてみた。
舌を入れてまもなく何か硬いものに触れた。
舌の先端で、その硬いものを調べてみると、その硬いものは小さな物体の集合体のように思えた。
更にどのような構造になっているか調べてみる。
その硬い物体の集合体は、二つに別れていた。
集合体の構造も湾曲したがら、小さな硬い物体が横並びになっている。
ところどころ小さな硬い物体が、わずかに欠けている。
そして小さな物体の一つ一つは細長い、しかし端のほうは平らな形状になっていた。
そのとき私はその硬い物体がなんなのかがわかった。
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