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入賞しました。嬉しい!ですが…悔しさがありますね。詳しい本文は画像の下です

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BGMとして「お母さんの手紙」を聴きながら、この詩を書きました。
聴きながら、ゆっくりと読んでいただけたら幸いです。
https://youtu.be/tsdVcAJsK_A?si=yAFS0FrWUm70mDgN

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タイトル

温もりの夫婦



時の流れは遅く、瞬きさえ余裕をもらえる

生きて来た道を振り返っても、出会ったことが無かった

とても心地良い空間を持つ

唯一無二の夫婦の存在を


心に障害を持つ私は、本人たちが気付かぬ内に救われていた


私などと話をする相手は限られている

発作が起き、目の前から急に姿を消した人が、何人いただろう

気付いたら一人で

またか…と、悲しき涙と慣れたくない寂しさが、私を暗くしていった

震えた身体と感じられない目の前の現実

冷めた心を抱え、車椅子に身を委ね

ベッドに寝ている日々

誰か顔を見に来てくれることは無く

私は、本当の独りを知った


次の日には何事も無かったかのように接しられ

死ぬより辛い人生だと思った

自分を捨てたかった

でも、

貴方たちに会ってから私は前向きになれた


笑顔だから穏やかで

穏やかだから優しくて

汚れなき白い心が

何よりも美しい


二人の周りにあるモノからは生きている音が聞こえる

同じ感覚を心に持ち

一枚の窓が間に挟まったのなら

何も言わずに、お互い笑顔で手を振るのだろう

素敵だと思わずにいられない温かさが

見ているだけの二人の空気が

私の冷めた心を回復させてくれた

一体、どれだけ大きな気持ちで受け止めてくれたのだろう

「あのね? 私、心の病気になっちゃったんだ」

言っても無駄な事は充分かっている

この言葉だけで関わりを持たない人も沢山いたのに

どうして? 

二人だけ何も変わらないのは


私は疲れてしまっていた

世の中から排除されることに

声が聞こえない世界に行きたいと思ったこともある

そんな時、

旦那様は言った


「窓から見える三本の大きな木、ずっと見ているとね? 会話をしているんだよ」


目を向けると、風でバラバラに揺れている木々は

急にリズムが揃い、振り子のようになる時間が確かに生まれていた

楽しかった

嬉しかった

私の心はワクワクとし、色が染まりはじめた


色々な角度から見える

二人の間にある確かな愛が

とても美しく綺麗だった

旦那様の一歩後ろを歩く奥様は

必ず最後まで一緒にいるのだろう

何かあったら許さない

絶対に離れない

お世話をさせてくれないなんて

本当に許さないから、と


幸せという言葉を辞書でひけば

二人だった

いつも味方をしてくれた貴方たちは

心地よくしてくれ

笑顔と安心をくれた


それから本物の笑顔を知り

私は前に進んで行った

この先も生きていける自信がついた


分かった気がする

私が自分のことを口にしたのは

離れないと分かっていたからなのだと


記したい、この美しい経験を

残したい、二人の美しさを


どうか私の事を見ていてほしい

見るたびに

この前会った時よりも

もっと笑顔になっているだろうから


ありがとう


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モデルにさせていただいたご夫婦と一人の女の子に、形になる物をプレゼントしたかったのです。
けど、日々コンテストに応募している自分を少しは褒めようと思います。

お気に入りの詩です✉️


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こちらも是非、よろしくお願いします。

代表作 「素敵な体調の崩し方」
発売元 幻冬舎
著者  月 葉月

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