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雪国毎日スノーボード三昧

今から2年と少し前、noteにこんなことを書いていました。

先日インスタグラムのストーリーを見ていてふと目に止まった、神戸の知り合いの喫茶店店主さん。お休みになるとサーフィンに行ったり山登りをしたり小旅行をしたり。何だか楽しそう。サーフィンをしたことはないけれど、休日になるとサーフィンに出かける生活、なんだか素敵で羨ましい。自分の生活を自分で作り上げて、楽しんでいるエネルギーを感じます。
(中略)
休日にサーフィンをしている姿を見て羨ましくなる気持ちに、ただお金を稼いでパリに住むだけじゃない、次に目指して行きたい生活のヒントが隠れている気がします。


今日はパートナーの日本語の授業が終わった17時から、近所のスキー場のナイター営業へ行ってきました。スノーボードが得意な彼に習って、2週間前からスノーボードを始めたのです。今日でレッスン7回目。少しづつ右と左にスムーズに曲がれるようになってきました。
ちなみにここのスキー場はお家から15分で行ける上に、長野県民ならリフト券がナイター込みで1日1000円と格安。小さなスキー場ですが練習にはもってこいなのです。ふらっと滑りに行ける、これこそ雪国に住む喜びではないでしょうか。


しかし初めてボードに乗った日は、もう諦めようと思いました。何度も転けて、買ったばかりのヘルメットが割れてしまいました。痛いのなんの。怖いのなんの。これは私には向いてないスポーツだ。きっとできるようにはならない。そもそも両脚が板に固定されているなんて、尋常じゃない。せっかくボードを買ってもらったけど、メルカリで売ってしまおうかと、本気で悩みました。


だけど山で遊べるようになりたいのです。山の町に引っ越したのは、ここなら冬でも夏でも、1年中遊ぶことがたくさんあるなと思ったのも理由のひとつなのです。
せっかくこんなに気軽に滑りに行ける町に住んでいるのに、ここで諦めたら勿体ない。まだスノーボードの面白さも楽しさもわからないし、ただただ痛みと恐怖に耐える肉体と精神の修行としか思えないけれど、もう1回、やってみよう。そんな気持ちで続けました。

週末には青森から、同じくスノーボード初心者の友だちが遊びに来てくれたので、ベビーシッター係のうちのパートナーと3人で毎日練習に励みました。

初めはどうしてもターンする時、斜面に対して平行になる瞬間にスピードが出るのが怖くて、どうにもなりませんでした。上半身を真っ直ぐにするとか、お尻を後ろに突き出さないとか、後方に重心を寄せすぎたら転けるとか、ターンのときは肩を回せば自然に曲がるとか、パートナーが細かく教えてくれるのですが、頭でロジックを理解できても、身体では実践できないのです。

一方で友人はスピードを怖く感じません。恐怖心がないとどんどん上達します。怖くないっていうのはすごいことです。

恐怖心というのは曲者で、恐怖心が出てくると身体がガチガチになって、できるはずのこともできなくなってしまいます。去年初めてマウンテンバイクパークに行った時もとっても怖かったし、仮免許を取って初めて路上教習に出た時も恐ろしくてノロノロでした。新しいことに挑戦する度に、自分はなんて怖がりなんだろうと残念に思います。この”怖い”という気持ちはどこから湧いて来るのだろうか。どうして怖いと感じるのだろうかと心の奥を探るのですが、わかりません。
海外に住んでみるとか、知らない町に引っ越してみるとか、そういうことは怖くないのですが、スノーボードは怖いです。

それでも、練習しなければ上手くなりません。やらなければできないと自分に言い聞かせ、がんばります。

スピードの出ない緩やかな林間コースでヘリコプターのようにクルクル回転する練習をしたり(これすごく重要な練習で、お陰で体重移動の基礎がわかってきました)、傾斜の緩やかなスキー場を調べ、初心者コースをめいいっぱい使って大きくターンする練習をしているうちに、少しづつ怖さが溶けてきて、あれ?スノーボードちょっと面白いかも?と感じるようになってきました。


でも疲労には気をつけないといけません。3人で一緒に滑った3日目、私はどうしても疲れてしまっていたようで、リフトから降りるのに失敗したり、昨日までできていた得意な方のターンすらできなくなってしまいました。
頭は疲れていなくても、身体の芯に疲労が溜まっていると、エネルギーが湧いてこなくて思うように身体を動かせなくなるようです。こういう時に事故が起きやすく、事故が起きて2度とスノーボードをしたくなくなってしまったら意味がないので、途中でリタイアしました。

でも青森の友人は毎週ジムにも通っていて体力もあり、スノーボードにもすっかりハマってやる気に満ち溢れています。午後はちょっと難しいコースへ挑戦しに行きました。
ところが友人も少し疲れてしまっていたようで、傾斜のきついコースの途中で大きく転けてしまって、手首に全治1週間の捻挫を負ってしまいました。病院で検査をしてもらって、幸い骨は折れていなかったのですが、それでも1週間は不便です。

元気な友人なので、またスノーボードやりに来ようかな!4月でも滑れるかな?全然怖くないよ!と言ってくれているので良かったです。
怪我をする可能性もある遊びなので、体調はしっかり見極めて、絶対に無理はしないこと。ゆるゆると続けていきたいです。

来週は、今度はシンガポールから友人がスノーボードに挑戦しに来るので、ますます練習に励むことになりそうです。青森の友人がまた遊びに来てくれるまでに、もうちょっと上達しておきたいな。


1月末にこの町に引っ越して、縁があってすぐにバーでアルバイトを始めました。いまはパートナーとお店をできる場所を探しながら、ちょこちょことバーで働かせてもらっています。お客さんは外国人の旅行者が多くて、英語の勉強になっています。なんと、パリに住んでいた時よりも英語を話す時間が多くなりました。英語を練習したいと思っていたのでぴったりです。バーのオーナーも働いている人たちも、お客さんもみんな感じが良くて、引越し早々に良い仕事が見つかってラッキーです。

こうやってちょっとづつ楽しく働きながら、自分たちのやりたいことを目指して進みつつ、パートナーが日本語の授業に行っている時には図書館で小説を書いて、平日でもふらりとスノーボードに行くことができている。なんだか2年とちょっと前に憧れていた生活に近づけているんじゃないか!と嬉しくなった今日でした。


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