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#16 バルセロナでも、やっぱり私。(スペインワーホリ 現地編)

こんにちは、こんばんは。
いや、おはようございます。

業界的には、何時でも「おはようございます」の挨拶で始まっていた。
そんな世界から足を洗い、辿り着いたのはスペイン、バルセロナ。
30kgのスーツケース(食料品7割)に、リュックサックと共に
照りつける強い日差しにやられながら毎日を過ごす。

変な話だけれど、
到着から1週間近く経つのに、いまだ自分が日本を出てスペインに来た感覚がない。
それはなぜかと考えても明らかな答えはないんだけれど、
もしかしたら人とのつながりを持っているから
全てが新しすぎず、非日常すぎないからなのかもと感じている。

例えばライターの仕事。
記者時代からこそこそ隠れて行っていたんだけど、
当時からの編集者さんはもちろん、先日取材した分の記事対応を
バルセロナに来てからもやっている。
日本でやっていたことを継続しているし、
馴染みのある人とのやりとりが出来ているのが1つ理由か。

さらに、ルームメイトの存在。
日本人女性2人との生活が9月上旬まで続くのだけど
まあ素敵な人たちで、
親身に教えてくれるし、
夜はワイン飲みながら色々な話をしてくれる。

ルームメイトの方いきつけのバーにて

でも、いいことばかりじゃない。
今朝、眠たい目で携帯をみたら
日本で採用面接受けていたリサーチャーの会社から
届いていた不採用通知。
頼りにするはずだった安定収入が入らないことで不安が募る。
ただあまりこの事実に目を向けすぎると、
気持ちが滅入るのですぐにメールを閉じて
スペイン語の勉強を始めることにした。

仕事に関しては
ありがたいことに、お声掛けくださっている仕事があるので
それを懸命に頑張ろうと思っている。

無目的での渡航が、吉と出るか、凶と出るか

私はスペインに来るにあたり、
これと言った目標は立てずに来た。

正直、焦りがないわけじゃないし、
急に将来への不安で爆発しそうなこともある。
1年後、上司や取材先の方とお会いするときに
何か成果物を持っていかなきゃと考えるとなんだか緊張する。

まだ来て数日なのに、何に焦っているんだかわからない。
渡航前は、ゆっくりやろう、なんて思っていたけど
やっぱり私は、結果を求め始める。

じゃあ動くしかないか。

その答えにたどり着いて、昨日散歩をしまくったら迷子になった。
そして、女性職人2人がやるお店に出会った。
革製品と、ジュエリーがならび、疲れてることを忘れて店主の女性と話し込んだ。
「迷子になって出会うものって、素晴らしいものだったりするよね」
私の帰り際、彼女は微笑みながら見送ってくれた。

道に迷子になってもいい。
ひたすら足を進めよう。
目的地は歩きながら考える。
適当でいいじゃないか。

バルセロナは時間の流れ方が本当に不思議。
速くはないけど、ゆっくりとも違う。
未知のタイムシフトの中で、1年邁進して行く所存です。

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