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Notefolio #11 | α6400でスタジオ撮影のような写真を撮るガジェット「レフとデフ」

こんにちは、七海乃音です。
実は少し前から作っていたひみつ道具ができましたので、ついにぬるっと公開です。

--------------------------------[ お知らせ ]-------------------------------
現在、この製品のクラウドファンディングを行っています。All or Nothingで行っており「成功」したら受注分を生産し、支援者様に製品をお届けいたします。

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写真の品質を上げるガジェット

このガジェットは、一眼カメラに取り付けるだけで、スタジオ撮影のような品質の(やや)高い写真が撮れるアイテムです。その名も「レフとデフ

一言で説明すると、写真の仕上がりを大きく左右するライティング(照明のコントロール)をするための照明機器です。

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プロの写真家は、どのカメラやレンズを使ってどういう絞りや露出で撮影するかと同じくらいライティングが重要である事はよく知られています。(ちなみに私はカメラのプロでもなんでもありませんが。。)

しかし、(私もそうですが)カメラを始めて間もないうちは、カメラやレンズ選び、そして撮影の設定が重要だと知っていても、ライティングまで意識する事はなかなか難しい事かもしれません。機材も知識も必要ですし。(というか私は、去年末に一眼を使いだしてしばらくしてからライティングという概念を知りました。。)

そこで、プロやハイアマチュアなどのすごい写真家がすごい機材とすごいスキル使って撮る写真には及ばないけれど、初心者でも簡単にそれなりにプロっぽい写真が撮れるためのガジェットを作りました。

デモンストレーションで効果を見る。

まずは実際にデモンストレーションで、どういう効果があるのかみてみましょう。

以下の比較写真は、写真の画質や品質に関する編集を一切行っておりません。(画角を正確に合わせるため、上下左右数十ピクセルのトリミングのみを行いました。)

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【使用機材と撮影条件】
 カメラ:SONY α6400
 レンズ:SEL18135
 照明:
  1枚目:室内のシーリングライト + レフとデフ+内臓フラッシュ
  2枚目:室内のシーリングライト + 内臓フラッシュ
  3枚目:室内のシーリングライト のみ

いかがでしょう。
「レフとデフ」で、これほどの効果が出ました。

「レフとデフ」ありは、被写体(=ぬいぐるみ)に当たる光がソフトになっており、明るくクオリティの高い写真になっています。いいかんじでしょう?

内臓フラッシュを直接当てた写真は、フラッシュの鋭い光がそのまま陰影になっており、いかにもフラッシュを焚いたようなギラギラでケバケバな写真になってしまっています。

「レフとデフ」なしは、室内のシーリングライトのみのためか明るさが足りず暗い写真になってしまいました。ISOを上げれば明るさは増しますが、上げすぎるとノイズが増え画質が悪くなってしまうため、あまり上げたくありません。

どんな用途で使う?

基本的には、自然光の入りにくい室内での使用がおすすめです。

・子供の撮影
子供を室内で撮るときにおすすめです。
昨今の巣篭もりの中、なかなかカメラを持ち出せなくなり、それでも室内での撮影をちょっとこだわりたい方。

・物撮り
料理の撮影、テーブルフォトなどの物撮り。
その他、フィギュアやドール、プラモデルなどの趣味の撮影。

・ポートレート(=人物)の撮影
1番目の子供の撮影と同じではありますが、ポートレートもおすすめです。実はキャッチライトを入れる効果もあり、詳しくは後述。

「レフとデフ」の使い方

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カメラのホットシューに取り付けます。
詳しい使い方や、撮影のコツなどは別の記事で紹介しようと思います。

「レフとデフ」の機能と仕組み

3 in 1 Lighting Extension レフとデフは、3つの機能を備えています。
①光を反射する「レフ板
②光を拡散する「ディフューザー
③瞳に光を入れる「キャッチライトパネル

①レフ板
レフ板(リフレクター)とは、光を反射させる照明機材です。
人為的に光を反射させる事で、意図した照明環境を作る事ができます。

また、光をレフ板の「面」で反射させ被写体に当てる事により、光がやわらかくなり写真の質感を高める事ができます。

「レフとデフ」では、内蔵フラッシュの光を天井に反射させる事でバウンス撮影の効果を得られます。
バウンス撮影とは、天井や壁にフラッシュの光を反射させ、直接光ではなく間接光で撮影する方法です。

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②ディフューザー
ディフューザーは拡散の意味です。
こちらもバウンス撮影同様に、光を拡散する効果があります。
白いプレートに入射した内蔵フラッシュの光は、一部は反射し、一部はプレートを通し光は拡散されます。ただし、こちらは被写体に対して正面から光が当たります。

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①②いずれも、被写体に十分な光を当て、またソフトな光により、明るく自然な雰囲気の写真を写す事ができます。

③キャッチライトパネル
キャッチライトとは、被写体の瞳の中に映った光の事をいいます。
キャッチライトが入る事で、被写体に生き生きとした表情、印象を与える事ができます。
人物の撮影は、目で写真の印象が大きく変わるためキャッチライトは重要なテクニックです。

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「レフとデフ」の特徴

レフとデフは、多くの特徴があります。

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バッテリーレス
光は、カメラに搭載されている内蔵フラッシュを利用するため、外部のバッテリーを必要としません。

縦の撮影に対応
多軸機構により、横撮影だけでなく、縦撮影にも対応。

写真に変化をつけられる。
レフ板を調整する事で、光の拡散度合いや反射の角度を調整し、好みのライティングを行う事ができます。

超軽量!約21g
手のひらサイズでとても軽く、単3乾電池1本分の重さしかありません。

折リたたみ可能
レフ板やホットシューの取り付け部も折りたたみにより、コンパクトに収納。スマートに持ち運ぶ事ができます。

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対応機種

デジタル一眼カメラSONY α6000シリーズの専用設計になります。

対応機種は、SONY α6000、α6100、α6300、α6400、α6500
※内蔵フラッシュ未搭載のα6600は対象外

撮りたい写真を撮るために

あの、、一眼ってそもそもクオリティの高い綺麗な写真が撮れる物じゃ、、と思った方。僕もそう思っていた時期がありました。

しかしどうでしょう。
いざ撮ってみると自然光の入りにくい屋内や、ポートレートの撮影などでなんか仕上がりがぱっとしない。。これならスマホで撮ったほうがイケてるんじゃ。。?

カメラは道具ですので、その仕組みを知る事、道具の使い方の練度を上げる事は重要です。

今ではスマホカメラでもセンサーやレンズの高性能化、そしてソフトウェアの進歩によって、ただシャッターボタンを押すだけで、もしくは加工アプリを使うことで映える写真を撮り事もできるようになりました。

それなのにわざわざ何万円もするカメラを買い、絞りやISOやシャッタースピードなどたくさんの事を学び写真を撮ることはナンセンスなのでしょうか。

この1年、私はα6400で写真を2,000枚以上撮りました。その中で感じた事は、カメラという道具を使いこなす練度が上げ、それによって撮りたい写真が撮れたという喜びでした。

もちろんスマホだからこそ撮れる写真もあります。今やスマホカメラは一眼の下位互換ではなく、それぞれ向き不向きがあり、撮れる写真が違うのだとと考えています。そして一眼はスマホでは決して撮れない写真が撮れます。

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子供との思い出を残したい」、「旅行で風景写真を撮りたい」、「フィギュアなどホビーの写真を撮りたい」など、それぞれ一眼を手にした方は何かの目的やきっかけがあったはず。

そんな時代でも、デジタル一眼カメラを手にしたからにはもう一歩、道具としてのカメラを使いこなしてみませんか。

思い出を丁寧に残すために。
撮りたかった写真を撮るために。

蛇足と補足

きれいに締まった(?)ところ大変恐縮ですが、蛇足&補足。

冒頭にお知らせした通りこの製品をクラウドファンディングにて支援者を募集中でございます。早い話が受注生産です。
といってもAll or Nothing方式ですので人数が集まらなかったら生産しお届けするに至りません。

ですので勝手なお願いで恐縮なのですが、このハイパーニッチな製品をお届けするために、α6000シリーズをお持ちの方、カメラや写真にご興味ある方がいらっしゃいましたらこのプロジェクトを共有、拡散いただけると泣いて喜びます。

募集終了は、2021年1月11日です!!

URL: https://camp-fire.jp/projects/view/348153

そんな支援者募集月間ですので、今後何回かに渡って「レフとデフ」の作例や撮影のコツなど紹介していきたいと思います。

何卒、なにとぞ。。

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