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絵を描いて、写真を撮って、文章を描きます。 ここに書いた文字達が、誰かの心に余白を生ん…

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絵を描いて、写真を撮って、文章を描きます。 ここに書いた文字達が、誰かの心に余白を生んだらいいな、と思って書いてます。

マガジン

  • ショートショートエッセイ

    物凄く個人的な想いを綴る、呟きのようなショートショートエッセイ。

最近の記事

心の届く、範囲の話。

突然ですが、物凄く私事ですが、 私がここ数年ずっとやりたいと 思っていることを 書きたいと思います。 高校生あたりから、私は 「自分の気持ちを言葉で伝える」 という行為に対して、 異様にシビアになり、 心の中の100%を相手に伝える方法を ずっと模索してきました。 私のコミュニケーションの大半は 言葉に頼り切りで、 でもそんなに上手く 言葉を扱えるわけでもなく。 心の中を伝えたい気持ちで いっぱいに満たして なんとか言葉にして伝えるけれど 「伝わった!」 と思える瞬間は

    • フレームの外側を見ていたい

      伝えるって難しい。 あれこれ考えて、言葉を尽くして、100%の想いで伝えたとしても、きっと言いたいことの2割も伝わっていない。 そんな風に感じることが、よくある。 間違えずに、思うままを伝えるには きっと一度のやり取りでは難しくて 何度も何度も互いに確認しあって 些細な調整を繰り返し なんとか6割程度までいけるのでは、と思う。 少しでも伝えることをサボってしまうと、あっという間に亀裂ができる。 一度入ったヒビは、簡単には治せない。 テレビや雑誌、SNS、あらゆるメデ

      • 私の心の中のパトラッシュ

        仕事でヘトヘトになったとき、 やらなくちゃいけないことが山積みで息が詰まったとき、 私は呟く。 「もう疲れたよ、パトラッシュ、、、」 これには私の「絶対に疲れたと言いたくない」という変な意地が込められている。私は疲れたなどと言っていない。かの有名なセリフを言ってみただけ。だからセーフ。 いやいや、そんなに言いたいなら言えばいいじゃない、とか、それもう言っちゃってるんだから素直に受け止めなよ、とか、色々ツッコミが飛んできそうだけど、この「パトラッシュ」が私にとっては物凄く

        • 5万円の絵は高いのか、安いのか。

          お店で物を買う時、大抵の場合は値札を確認してから購入しますよね。 自分が今それをどの位必要としているか。 他の類似商品と比べて価格差はどうか。 なぜ高い・安いのか。 検討して、納得して、購入に至ります。 人によって、何にどの程度お金をかけるかは違うので、高い・安いの感じ方には差がありますが、何度も購入している日用品や食材なら平均価格をなんとなく知っているし、「これ以上の値段なら買わない」というような自分の中でのある程度の基準値はあると思います。 ただ、買ったことのないも

        心の届く、範囲の話。

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        • ショートショートエッセイ
          2本

        記事

          絵を描く理由。

          生まれて初めて絵を描いたのはいつだったか、覚えていますか? 私はもちろん、覚えていません。 そもそもどこから「絵」と呼べるのか。 愛する姪っ子の成長を眺めながら、考えていました。 紙にクレヨンで、ぐるぐるぐるーっと大きな円(にもなっていない)を描く。彼女にとってはそれがお絵描き。2歳頃のことです。 3歳になった今では、人の顔(とかろうじて認識できるもの)が描けるようになりました。ぐるぐるお目目と、鼻、口、髪の毛もあります。 何がきっかけで、どういうメカニズムで、描くもの

          絵を描く理由。

          Netflixでアートとは何かについて学んだ話。

          Netflixに「アート・オブ・デザイン」という番組があるのをご存知でしょうか。 唐突ですが、この番組について語らせていただきます。 まだ1話しか見てないのに語るなよと言われそうなんですが、語らずにはいられない程感激してしまいまして、とりあえず1話目についてだけでも語らせてください。 まず、私はアートカフェATELIER CICAで店長として、様々なアーティスト達と日々働いておりますが、特にアートに造詣が深いというわけでもなんでもなく、まだまだ勉強中の身なのです。 そん

          Netflixでアートとは何かについて学んだ話。

          本当は赤くないかもしれないリンゴの話。

          「林檎が赤い」って、何故わかるんだろう? 考え出すと止まらない。 授業プリントの裏側に、図解を書いて友達にこの疑問について説明したら、「絵、うまいね」と褒めてくれたけれど、内容については 「どうでもいいよ、そんなこと。」だそう。 確かにどうでもいいんだけど。生きていく上で知らなくても構わないのだけど。気になってしまう、色のこと。 本当の色は何色?どうして世界には色が付いているのか、考えたことはありますか? 色って、光なんです。 普段あまり意識しないけれど、薄暗がりで見る

          本当は赤くないかもしれないリンゴの話。

          読書の秋、ときどき、絵本。

          みなさん、絵本はお好きですか? 最近姪っ子にせがまれて、何度も何度も同じ絵本を読まされている私ですが、そんな姪っ子に負けないくらいの絵本好き。 大人になった今だからこそ思います。 絵本って、めちゃくちゃ贅沢な読み物。 だってまるで、画集のよう。 様々なタッチ、表現、あらゆるものが描かれていて、しかも物語がついている。なんて贅沢! 幼稚園の頃、親が福音館という出版社の月刊誌「こどものとも」を購読させてくれていたので、家には本棚から溢れるほどの絵本がありました。 「こどもの

          読書の秋、ときどき、絵本。

          「部屋」が好きで好きでたまらない話。

          ステイホームが推奨され始めてから随分経ちますが みなさまお家時間、いかがお過ごしでしょうか? 私は何だかんだやることに追われて、家から出る暇がない!という有難い状況なのですが、いいお天気の日には、やっぱり外に出たくてムズムズします。 春が終わってしまう、寂しい、外に出たい、、 そんな中、素敵な一冊の本をお迎えしました。 安野モヨコさんの『シュガシュガルーンコレクションブック』。 (今Amazonで見たら売り切れてました、、重版中のようなのでしばしお待ちを。) 菅野美穂さ

          「部屋」が好きで好きでたまらない話。

          街のギャラリーの個展はヘアサロンより入りやすいという話。

          こんにちは! ATELIER CICAマネージャーのNaNaMiです。 ただ今CICAでも活躍中のアーティスト、 イユダエマが個展を開催中です。 丁度いいので、今日は『個展』についてのお話。 一口に個展と言っても、有名アーティストの大きなギャラリーでの個展から、新進気鋭のアーティストの街のギャラリーでの個展、カルチャーグループの公共会館での展示など、様々ですが、私が一番「とっつきにくさ」を感じるのは、街のギャラリーの個展です。 お家のような、入っていいの?みたいな場所で

          街のギャラリーの個展はヘアサロンより入りやすいという話。