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不思議な話★合縁奇縁シリーズ③初詣の日、神社とテレビで大学サークルの知り合い二人に会った話

子供がまだ小さい頃のあるお正月、他県の実家に泊まった後、帰りがけに自宅近くの神社へ初詣に行った。

ひなびた神社だったし、三が日を過ぎた頃の夕方近くだったため、そんなに混んでいなかったような…記憶があいまいだけど。

参拝していたら、偶然大学時代のサークル同期の男性に会った。     卒業してから十数年一度も会っていず、どこに住んでいるのか、何の仕事に就いたのかも知らなかった。女性と二人連れだったけど、まだ結婚はしていないとのこと。彼女は、サークルの3年下の後輩のような気もしたけど、聞けなかった。

彼は、私がサークルで仲良くしていた友人と一時期付き合っていたこともあり、「彼女は結婚して子供もいるよ」と告げると、「幸せになってくれていてよかった…」と呟いた。付き合ったのは短期間で、「別れた前の彼女(3つ年下の)が忘れられないから」と彼が言い出し、直ぐに別れたのだと聞いていた。

その時一緒にいたのは、元カノ、3つ下の後輩のような気がしたけど……聞けなかった。

彼はある予備校の英語の先生になっていた。人柄も温厚で、長身、なかなかのイケメン。きっと人気のある先生になっているんだろうなと思いつつ、「元気でね」と別れた。

数年後、長男は中学受験時その予備校の生徒となったが、彼と会うことはもうなかった。

その日の夕方、自宅に戻りテレビを観ていたら、同じサークルの2つ年上の男の先輩が、テレビの画面に映し出された!!!

「なんでまたこのタイミングで…そんな馬鹿な…」と絶句した。

テレビでは、帰国ラッシュの成田空港の帰省客に、マイクを向けてインタビューをしていた。先輩は嬉しそうに「中国に観光で行ってきました~」などと話していた。

昔と変わらない笑顔とふざけたような話し方で、不思議と人を引き付ける。             就職の相談なんかしたっけな。先輩からもらったアドバイスの手紙が残っている。封筒の裏にはパンダと笹のスタンプが押してある。

大学時代中国語を独学でマスターし、中国語の先生から「お前ら知ってるか?4年の○○はすごい。自分で勉強して、中国人と文通までしている。」と褒められていたっけな。

自宅に帰り、子育てに追われるいつもの日常にすぐまた戻ったけれど、  同じ日に二人、それも十数年会っていない人たちに続けて会うなんて。

この偶然にはどんな意味があったんだろう?何かメッセージがあったのだと思うけど、その時は何も考えていなかった。ただただ、不思議に思うだけ。

今思うと、英語と中国語の堪能な二人との再会

あなたも何か人に誇れるものを、身につけなさいということだったのか・・・

ほどなくして、私も子育てをしながら勉強を続け、様々な資格を取って仕事を長年続けるに至る。

今年も寅年、初めてみんなのギャラリーから写真を使わせていただきました。fugudさんありがとうございます。こんな大きな絵馬にビックリ!

読んでくださった方に、ご利益がたくさんありますように。まだまだ寅年は続く。あと3か月、やり残したことがないように…

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