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ルンドカーニバルのパレードスタッフとしてお手伝いしたこと!

Hej hej! It’s nana 🌈

ルンドカーニバルが終わり、準備で忙しかった日々も終わってしまい、なんだか寂しく感じています。

テスト勉強とお手伝いを両立することは結構大変だったけれど、良いボランティア経験になりました!

今日は前回の続きとして、ルンドカーニバルのパレード係としてお手伝いしたことをまとめました!

まだ前回のルンドカーニバルの記事を読まれていない方はこの順番に読んでいただけると嬉しいです!↓

ルンドカーニバル目玉のパレード

1849年から歴史が続いているルンドカーニバルですが、パレードも1849年からずっと続いており、カーニバルには欠かせない伝統なのです!

ルンドカーニバルには合計31個もの係が存在しますが、その中で一番大きいのがパレード係で今年は1,000人以上のルンド大学の生徒がパレードに携わっていたとのことでした。

3日間行われるカーニバルの2日目と3日目にルンド中心部を2時間かけて周ります。

20台ものトラックやオーケストラが一列に並び、パレードをするのですが、一台ずつトラックのテーマが違うのも毎回人々が観にくる理由の一つです。


私たちが担当したパレードのテーマ

2022年のルンドカーニバルのテーマは「災害カーニバル」だったので、それに沿ったテーマのパレードが何個もあります。

一時期大ニュースになっていた「スエズ運河」やデンマークの「ミンク問題」、パンデミックになってから使う人が増えたと思われる「マッチングアプリ」など様々なテーマがありました。

自分の担当したいテーマを候補に順番付けして申し込むことができるのですが、スウェーデン語で書かれていたので全く分からず \ 何でもいいや!/ と適当に選んだら「コロナ禍で潰れた卒業式」というテーマの担当になりました!

私も2020年に卒業した Class of 2020 の1人なので、卒業式はドライブスルー式でした笑。

一人一人時間が割り当てられている友達と記念撮影すらできないドライブスルーだったので、卒業式という感じが全くなく、高校生活が終わった実感が少しも湧きませんでした。

そのため、このテーマに決まった時は「ある意味自分にぴったりのテーマかもしれない」と思いました笑。


4月

私が参加した初めてのミーティングは4月の初めにありました!

その前に一回ミーティングがあったので少し遅れて参加したものの、ウェルカムに迎えてくれました。

この日は私たちのトラックをどのように飾ったり、テーマに沿ったものをどのように作ったりするかを相談したり、スケッチしたり本格的にパレード係がスタートしたミーティングでした。

この時点でアイデアとして、「隔離ボックス」「注射器」「DJブース」を作ろうとなっていて私は他のチームメンバーと一緒に隔離ボックスのスケッチを担当しました。

同じグループに分かれた生徒がiPadを使ってスラスラと構図を描いてくれてあっという間にスケッチが終わり、それを作るための材料費の計算もしました。

「隔離ボックスだからガラス使いたいけどガラスだと重いし、予算オーバーだし。」とか「木で作りたいけどそんなにいっぱい要らないから違うパーツの余りもらうとか?」など結構本格的な計画をしていきます笑。


5月

ついにパレードの建設テントが建ち、パーツを作っていきます!

各グループ建設していい日が決まっていて、私たちは偶数のつく日になるべく来て進めるように言われていました。

材料や器具は受け取る場所があり、そこに行って必要な材料や器具を借りることができます。

もちろん器具の使い方を教えてくれる人はいないので、グループで協力して教え合って作らないといけませんでした!

私のグループはほとんど全員スウェーデン人で、唯一英語しか喋れない生徒が私ともう1人スコットランド人の生徒がいました。

↑ スウェーデン人の子達はスウェーデン語ばかり喋るので私たちはかなりアウェイでした笑。この子が同じグループにいてくれて良かった笑。

その子と「注射器」を作る担当になったのですが、電動ノコギリや電動ドリルなど今まで一回くらいしか使ったことのない器具をスケッチと一緒に「はい、これ作ってね」と渡されました笑。

注射器を作るのにこのコーンを使うという斬新なスケッチの元、私たちの直感と知恵を頼りに、初日はここまで作りました!

建設3日目。

スコットランド人の子が注射器の下の部分を進めてくれたものの、これが最大の難関となったのです笑。

Tの字の木のパーツを段ボールで囲むのが難しく、この段階 ↓ に至るまで3時間もかかりました笑。

↑ この時は上手くいかなくて心配していたものの、めっちゃ「注射器」じゃないですか?!後ろにある「隔離ボックス」も何気に危ない近づいてはいけない感じになっている笑。

上の部分とくっつけてみたものの、Tの字の木のパーツの高さが違うため木工用ボンドやガムテープすらダメで、さすがに同じグループの工学部の生徒に助けを求めました。

工学部だからこういうの得意だろうなという自分の独断と偏見の元助けを求めたのですが、「うーん」とすごく悩んでいました笑。

そんな中、救世主が現れて「斜めに釘入れたらいいんじゃない?」とこれまた斬新なアドバイスをくれました。

物は試しにやってみようと電動ドリルで斜めに釘を刺したらあらビックリ、くっついたのです!笑。

↑ 過去3日間すごく悩んだのは何だったんだ?!

そこからはスムーズに進み、注射器が完成しました!

20の目盛りのところを2020年と見せかけて、少し面白くしたり、針の部分を少し短くしたりと微調整をしました。


おまけ: 他のパレードグループの建設過程

↑ 二階建てのバスのような乗り物の一回には自転車が並んでいて「これは何なんだろう」とみんな口揃えて言っていました。

↑ 「マッチングアプリ」がテーマのグループ。「そんな男性はポイせよ」と書いてあり、横にはダメ男の特徴が書かれています。マザコンとかピチピチジーンズとかAvanzaに乗っているとか笑。

↑ 「ルンド」がテーマのグループが作ったルンド大聖堂。ちゃんと金のベル付き笑。

そして迎えたパレード当日。

思ったより注射器も隔離ボックスもDJブースも全部上手くできて嬉しかったです!

パレード当日についてはこちらの記事に詳しく書きました!↓


一夜限りの見張り担当

夜に誰かが大事な材料を盗んだり、作ったパーツを壊さないように見張る担当をしないといけない夜がありました。

夜10時〜朝1時、朝1時〜朝4時、朝4時〜朝7時の3スロットあり、自分の希望した時間を志願することができました。

次の日の9時から講義があったため、私は4時〜7時の見張り担当になったのですが、案外そんなに眠くなかったです。

それもそのはず、同じグループのメンバーと英語で3時間ぶっ通しでマシンガントークしていました笑。

当番が終わった後は大学の建物に行き、少し寝ましたが、その日は眠くて眠くて辛かったです笑。


カーニバルを手伝うスタッフの特権

カーニバルを手伝うのはボランティアで、やりたい生徒が申し込むのですが、その分パレードやサーカスといった忙しいセクションに入ってしまうと勉強に当てる時間も少なくなってしまいます。

↑ クラスメイトでサーカスのボランティアをしていた子は週に6回 (!!) 練習があるとのことでした。

そのため、カーニバルを手伝うスタッフになると良いこともあります!

  • カーニバルの入場料無料!

  • 入場する時は大行列をスキップできる!

  • カーニバルのチケットを誰よりも早く買うことができる!更に割引きあり!

  • スタッフ限定のパーティーに招待される!

  • 人脈が増える!

  • ルンド大学の生徒が狂ったように集めているメダル (しかも限定カーニバル版) がもらえる!

などなど、私とは違ってテスト期間とぶつかってなければ、ハイリスク・ローリターンではないです笑。

メダルについて気になった方もいると思うので、少し理解しがたいルンド大学のメダル文化について語って終わりたいと思います。


ルンド大学の生徒が集めているメダル

ルンド大学では sittning といわれるパーティーや舞踏会が盛んで、それらのイベントに出席するとメダルがもらえます。

簡単に言うと「メダルをじゃらじゃら付けてる人ほどイケてる」といった感じです笑。

↑ 舞踏会シーズンに街中を歩くとメダルのジャラジャラ音が聞こえてきます。

私はカーニバルのスタッフになったらメダルがもらえるとは知らずにボランティアになったのですが、他のメンバーでそれ目当てにボランティアになったという生徒がちらほらいたのは覚えています笑。

これが今年のカーニバルのメダルです!

意外とこだわったデザインで細かいところまでデザインされていて嬉しかったです笑。

私はこれでメダル3個目なので、全然イケてる大学生ではないのが残念ですが、カーニバルのメダルは限定版なのでここぞとばかりに付ける機会があれば付けようと思います笑。



このブログを書いたことで、自分の中でルンドカーニバルに終止符が打たれたような感じがします。

テスト勉強と両立するのがすごく難しかったけれど、4年に一度しか経験できないレアな体験なので、思いっきりボランティアに飛び込んでみて後悔はしていません。

自分のコンフォートゾーンを出て、新しいことに挑戦する大切さをまた実感することができました。

更に電動ノコギリと電動ドリルがプロ級に使えるようになったので、これからIKEAの家具を買っても怖い物なしだなと思っています笑。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!🇸🇪


Hej då!

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