ボトルメール・ラブレター


私、一人で夜を越えられるよ。

私、人は一人で生きていけないって良く知ってるよ。

私、心から誰かを好きになんてならないのわかってきたよ。


どうして?どこに。
なんで。どうして?


あなたの、名前はなんですか?

あなたの、カタチはなんですか?

あなたの、次元はなんですか?


たまらなくなる時があるの。
私は知らないはずなのに。
何も知らない。わからないの。本当よ。

あと、どれくらい超えたらいいのでしょう。
カタチも次元も名前も要らなくなったら
わかるようになるのでしょうか。

他の誰のそれとも違うようで
でもそれは幻想だよと世間は笑うの。

完成しないパズルのよう。
でも、そんなカチッとハマったりしないこと
私は良く知ってるよ。

目の前が開けていく感覚を逃さないように
今この世界で拾い集められるものを抱きしめて
私は此処に在れる日まで在ろうと思います。


あなたも。

あなたも在りますように。



誰もいない
静かで温度も匂いもない
でも確かな白い砂浜から
柔らかな波に預けた
細い硝子のボトルが旅立っていく

日が暮れかけた地平線は
鮮やかに染まって
じきに星達が囁き合う夜がくる


朝まではもう少し
もう少し時間がかかりそうだ




一場面物語でした。
突如やってくる、私の体験からくるものではない感情を形にするとこうです。
頭の中でBGMに突如
米津玄師の『アイネクライネ』が来たんです。

私、他人の恋愛は割と好きだし、擬似的には恋愛出来るんですよ。
でも、本気で恋したことはないし、人を好きってなんだろうって考えている事もとても多い。
だから、アイネクライネみたいな歌詞には共感しにくい。
いいメロディだなとか、MV好きとか。
けど、今日は半強制みたいに染まってしまったらしく、涙が零れる。
よくも、まぁ、こんなにもポロポロ泣けるもんだと、自分で思っている。

この気持ちは何だろう?
でも知っている。知識として?
それはわからない。

けれど
文章にしておけば
いつか答えがわかるかもしれないから。

題名も頭にスラスラうかんだまま書きました。


目の前に、自分と同じ形で存在している、好きな人がいるって、どんな気持ちなんだろう。
好きな人だと思いこんでいるのじゃなくて、心から好きな人が存在しているってどんな気持ちなんだろう。

私は、わかっているフリは上手なんだけれど
ほんとうのところは一つもわかっていないんだなって、日々の中で実感したり、人の話の質感から感じ取って生きている。

私にとって人間は共生相手で、もちろん好きとか、嬉しいとか、そういうのに嘘はないんだけれど、どうもそれが世間とズレているんだと感じられる。

私の思い違いだよと、何度も言われ
手を引っ張られて歩いたりしたけれど
最後はやはり振り解いてしまうんだ。
  
嘘だけど本当。
本当だけど嘘。

(私の中で)嘘じゃなくて、(世間の多数的に)本当じゃないだけ。



私に突然、気持ちだけ流してくるモノ達は
なにをおもってるんだろう。
いや、何も思ってないか。
混線しただけみたいなものか。


そういうのに
付き合って生きている。

面白くもある。
でも
いつか、混線した私の知らない気持ちに
応えが返って来て欲しいと願う。

待ってると思うから
答えてあげてほしいと
そう、願う。


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