何かが降ってるシーンは幸せな感じがする

映画を見ていると、たまに、「人生でいちばん幸福かもしれない」と感じる瞬間がある。

渋谷のUPLINKでグザヴィエ・ドラン監督『わたしはロランス』を見たとき、まさにそういう気持ちになった。それは、空からカラフルな洗濯物が降るシーン。ものすごい幸福感につつまれ、真っ暗な映画館でニンマリとした。

同監督の『胸騒ぎの恋人』で、美青年にマシュマロが降りかかる場面もたまらない。

思えば、結婚式のフラワーシャワーやパーティーのクラッカーは共通して人に何かが降っている状態をつくる。小さい頃から経験していて、それは「幸福」と結びつくものだと無意識に記憶しているのかもしれない。

もうすぐ雪が降る季節。どんな気持ちになるか楽しみだ。

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