マイナスをゼロにする気持ちよさ
広告の仕事はプラスをさらにプラスにする仕事だと感じている。もう既に、立派に経済を回している商品がさらに売れるように企画をする。それはそれで楽しいのだけれど、「マイナス」を「ゼロ〜ちょっとプラス」にする快感を超えることは難しいなあと思う。
例えば、汚部屋を普通に暮らせる程度の部屋にするのは楽しい。目に見える大きなゴミをビニール袋に詰め、ホコリまみれの床に掃除機をかける。ゴチャゴチャになった書類や本を分類して棚に並べ、服をハンガーにかける。混沌としていた世界に、徐々に秩序が生ま