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野草食日記 111 セイダカアワダチ チャンプルー

セイタカアワダチソウはとても苦味の強い野草ですが、キク科特有の良い香りがします。
歯ざわりは若干ざっくりしているものの、気になりすぎるほどではありません。
この強い苦味さえ抑えれば美味しく料理できるはずと、茹でたあと2日程水に浸し、アク抜きをしてみた結果、程よい苦味が残って食べよい味に。

この草の個性である苦味と香りを生かし、ゴーヤの代わりにチャンプルーにしてみようと思い立ちました。
豚肉と水切りした木綿豆腐を炒めたところに、ざく切りにした葉を加え、塩、胡椒、レモン汁とごま油。
葉がざっくりしているためか、油は少々多めの方が良さそうです。

目論見はドンピシャ!
とても美味しく仕上がりました。
皿に盛り、食べるときに更にレモン汁を絞っていただきます。

7月の初旬だったと思いますが、春先にカンゾウが沢山生えていた原っぱに出かけました。目的はカンゾウの蕾、金針菜採取。
ところが着いてみると、そこは一面セイタカアワダチソウの群生で覆い尽くされていて、とてもカンゾウの生えている場所までたどりつくことができません。

セイタカアワダチソウはとかく厄介者扱いされますが、多様なポリフェノール類が高含有で含まれているそうです。
ネット情報で定かではありませんが、アメリカではネイティブアメリカンの貴重な薬草であったという話もあちこちで見かけました。
花粉症の原因になると誤解されがちですけれど、虫媒花のため花粉は飛ばさないそうです。

里山保護の観点からも、みんなで少しづつでも食べながら、数を抑制していくことができるんじゃないかしら?!
美味しくて、健康にも、更に環境にも良いとなれば一石三鳥!ですよね?!

追記 2020年5月5日
春のまだ若いセイタカアワダチソウの新芽は夏のものと比べると、柔らかくより美味しく食べられることがわかりました。
ゴールデンウィークはセイタカアワダチソウの旬真っ只中ですよ!


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