なな艸 (ななくさ)

30年の主婦経験をもとに、身近な野草から簡単で美味しいおかずを作り出すことを日々考え… もっとみる

なな艸 (ななくさ)

30年の主婦経験をもとに、身近な野草から簡単で美味しいおかずを作り出すことを日々考える野草料理家。北鎌倉で野草の観察会やWSを開催中。国際薬膳協議会認定 山菜鑑定者。

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食べる野草観察会🌿お知らせの受け取り方

北鎌倉で行っている野草観察会のお知らせは、公式Lineアカウントに登録すると開催日が決まった時点でお手元に届きます。 SNSでのお知らせは、Lineでの優先案内のあとに公開します。 確実に参加されたい場合は是非登録してくださいね。 なな艸の会公式Lineアカウント  なな艸の会ホームページ なな艸Instagram https://www.instagram.com/7kusa7xa/

    • 野草食日記 352 葛の花ゼリー

      畑の端の方に葛が生息しています。 4年くらい観察していましたが、花が咲いたのは3年くらい前に一度っきり。 葛の花って、ファンタグレープみたいな香りで、咲いたらシロップにしようとずっと思っていました。 今年はなんだか葛の生育が旺盛過ぎること、まるで龍の如し。 ちょっと油断してると、あちこちの茂みにぶっとい蔓先が潜り込み、地面についたところから根っこを出しています。 危ない危ない。 ところで葛の根っこは地中でどのようになっているかご存知ですか? 吉野本葛の天極堂さんのホームペ

      • 野草食日記 351 クサギの味噌汁

        3ヶ月も前に撮影して投稿しないままになっていた写真を発見したので、今更ながらの更新です。 少し変わった香りのするクサギを、九州地方では味噌汁に入れると聞いたので、試してみることにしました。 ご当地では味噌汁の具はクサギが一番好きという人も結構いるんだそう。 本当かな?! 葉の香りが汁全体に広がって、妙な味にはならないのかしら?? 家族に食べてもらえないと困るから、お昼ご飯の時に試作することにしました。 参考にしたのはこちら。 このレシピ、生の葉を塩で揉んでアク出ししたのを

        • 野草とくらし 16 夏の野草風呂

          今年の夏はほんとうに暑かった! それなのに、少しづつ秋の気配が感じられると、写真のようなギラギラ照りつける光の反射でさえ懐かしく感じられるものですね。 基本的に夏が苦手なので、8月は家で過ごすことが多い日々でした。 ほぼ毎朝畑に出ては、蔓延る草の中から、おかずにできるもの、お茶にできるもの、チンキに漬けるもの、入浴剤にするものをボウル2つ分摘み、何かしら作っていました。 お茶はこの日差しがあればこそ、短時間でパラっと乾いてくれます。 うちの畑はいつも草ボーボー。 気持ちと

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          野草とくらし 15 キンエノコロを生ける

          noteを始めて間もない頃は、花の仕事で何とか身を立てられないかなと模索していた時期でした。 茶室の庭仕事も、庭の植物を自由に花生けに使ってもいいよという条件をいただいて始めたことでした。 でも、自分の行く道筋というのはどこか決められているというか、その道から外れていると、「そっちは違うよ」と天から修正されるような気がするんです。 花のことはすんなり行かない、それなのに野草観察会を始めてから回らなかった車輪が前にどんどん進んでいくのが自分でも不思議でした。 以前「なな艸花仕

          野草とくらし 15 キンエノコロを生ける

          北鎌倉野草部 62 個別野草観察会9月

          noteで交流のあるピッピさんは、昨年の9月にお友達と個別野草観察会に来てくださったのですが、今回は昨年の観察会の復習をしたいと、再度(今度はおひとりで)お越しくださいました。 ピッピさんはnote記事をご覧いただくと分かる通り、ものすごく研究熱心。 記事を拝見して、私の方が勉強になることもしばしばあるほどです。 緑地下見の際は、ピッピさんが初めて目にする植物にひとつでも多く出会ってもらえるように、こちらも熱が入ります。 今回新たに見ていただけたのは、クコの花やクサギの実

          北鎌倉野草部 62 個別野草観察会9月

          野草とくらし 14 保存用よもぎ入浴剤作り

          9月。 暑い日が続くとは言え、朝晩涼しさを感じる日も多くなりましたね。 窓から見える山の斜面にもちらほら赤い葉を見かけるようになっています。 冬はまだまだ先ですが、湘南でも寒さが厳しいと言われる鎌倉、そろそろ、そんな時期のための準備を始めています。 入浴剤作りです。 昨冬、よもぎを入れたお風呂に入ったあとは、冷え性の私でもじんわり汗ばむようでした。 身体を温める働きのあるよもぎは、7月以降熱性にかわり、さらに温め効果がアップすると言います。 特に子宮や下腹部の温めに効果あ

          野草とくらし 14 保存用よもぎ入浴剤作り

          野草食日記 350 ひょう干しと切り干し大根の煮物

          山形から取り寄せた乾燥スベリヒユ(ひょう干し)。 切り干し大根の煮物をするタイミングで、水戻しして一緒に煮てみました。 ひょうと人参、ごぼう、油揚げ、こんにゃくで煮た時も美味しかったけれど、切り干し大根が一緒だと大根の柔らかな食感の中にひょうの茎のキシキシ感が加わりいいアクセントになります。 10月に、なな艸の会の中でも超ニッチなメンバーさんとの料理会があり、ひょう 干しの味見をすることになっています。 今回はこのレシピで決まり! なな艸の会、9月は19日と27日に定例

          野草食日記 350 ひょう干しと切り干し大根の煮物

          野草食日記 349 ヤブガラシとワカメの胡麻酢和えレシピ覚書

          私が野草食を始めたきっかけとなったヤブガラシ料理のレシピをまとめていなかったので書いておこうと思いました。 下のリンクは、まだ現在の野草観察会を始める前、ご近所さんと開催したヤブガラシの会の記事。この時はじめて家族以外の人に胡麻酢和えを食べてもらったんだっけ。懐かしいなぁ。 ヤブガラシとワカメの胡麻酢和え ヤブガラシを熱湯で茹でる。 紫色の葉が緑色に変化したら引き上げて水に晒し、冷蔵庫へ。1日に一度水替えをしながら、2〜3日アク抜きをする。 水戻ししたワカメとヤブガラ

          野草食日記 349 ヤブガラシとワカメの胡麻酢和えレシピ覚書

          野草食日記 348 真夏のミックス野草味噌白和え

          突然の胃の不調からようやく回復傾向にあった朝。 胡麻油を使うナムルは重めなので、ノンオイルの白和えに。 まずは白胡麻を小さなすり鉢で擦る。 木綿豆腐は水切りをする時間がないので、手で優しく握るように絞る。 豆腐をすり鉢に入れ、ザラザラとすり混ぜたら味噌を加える。 茹でて1時間ほど水に晒した野草を、細かめに刻んで衣と和えたらできあがり。 野草は前々日に下拵えし、冷蔵保存しておいたものを使用。 今回使ったのはこちらの投稿の野草。 それに、葛の葉の柔らかそうなところと、サツマ

          野草食日記 348 真夏のミックス野草味噌白和え

          野草食日記 347 スベリヒユのオリーブオイルオイル蒸し

          野草の会に参加して下さっているTさんからのシェア。 鎌倉駅近くにあるレンバイ(鎌倉市農協連即売所)で買ったスベリヒユをオリーブオイル蒸しにしたら、旦那さんがバクバク食べた、という話に触発されて、私も鎌倉に出た時に買ってきました。 これは、スベリヒユ料理の中で一番好きかも。 作り方もいたってシンプルです。 作り置きガーリックオイルをフライパンに敷き、全体に塩を振っておく。 火をつけて油を熱したところにスベリヒユを入れて、塩と油をまぶすように全体を絡めたら蓋をして、しんなりす

          野草食日記 347 スベリヒユのオリーブオイルオイル蒸し

          野草食日記 346 真夏のミックス野草ナムル

          以前「色々野草のナムル」というお題で投稿したのが去年の5月3日のことです。 その時使っていた野草は、 明日葉 長命草 三つ葉 オオバコ イノコヅチ。 この夏も庭と畑を一周して摘んだ野草でナムルをしばしば作っていますが、 あの頃とまたメンバーが変わっています。 夏が盛りの野草で柔らかくて美味しいのがイヌビユです。 零れ種で、毎年畑のあちこちに生えてくるのを抜かずに育てています。 ほうれん草に似た味わい。 そして、飛騨から種を取り寄せて今年初めて育てているのがメナモミです

          野草食日記 346 真夏のミックス野草ナムル

          野草食日記 345 スベリヒユを意外な組み合わせで美味しく食べる

          野草観察会の参加者の皆さんから、自分だったら思いつかない意外な野草の食べ方を教えていただくことがあります。 今日はそのひとつをご紹介。 スベリヒユのヨーグルト納豆和えです。 教えてもらった時には、ヨーグルトと納豆って合うのかな?!とびっくりしたのですが、やってみると全く違和感なし。 作り方はこんな風です。 ヨーグルトに塩と辛子を入れ、茹でたスベリヒユと納豆を和える。 たったこれだけ。 スベリヒユにはシュウ酸が含まれています。 茹でることによってシュウ酸を減らすことができ

          野草食日記 345 スベリヒユを意外な組み合わせで美味しく食べる

          野草食日記 344 少しだけ収穫できたスベリヒユで山形のだしを作る

          数年前に友人の庭から移植したスベリヒユが、零れ種で細々ながら命を繋いでいます。 開墾して然程年数が経っていないので、土地は痩せていて野菜も立派なのが育ちません。 除草した草を土の上に重ねたり、クリムゾンクローバーを緑肥として育てたりして、僅かづつでも土の状態を良いものにしたいと、改良を重ねていました。 と言っても、本当にゆっくりゆっくり、亀の歩みなのですが。 ラッキーなことにクリムゾンクローバーの植っていたところにちょうどスベリヒユが芽を出しました。 そのせいかわかりません

          野草食日記 344 少しだけ収穫できたスベリヒユで山形のだしを作る

          野草食日記 343 ベニバナボロギクのせ冷やし中華

          野草も、慣れない料理や手の込んだ料理だとハードルが高くなってしまうので、日常的に作っている料理の一部に使えないかな?!と機会を狙っています。 昨日の晩は冷やし中華でした。 我が家で作るタレはコクのあるゴマだれ。 畑のベニバナボロギクを追加しても、違和感なく納まるんじゃないかと、早速トライすることにしました。 具は、作ったものから順に四角いお皿に並べ、それぞれ好きなだけ各自乗せるスタイル。 盛り付けの手間が減る分、作る方も楽ちんです。 ゴマだれの材料をザッと説明しますね。

          野草食日記 343 ベニバナボロギクのせ冷やし中華

          野草食日記 342 ゲンノショウコの花が咲いた

          以前、畑から移植しておいたゲンノショウコが、順調に生育して今朝見たら白い花を咲かせていました。 白いといっても花弁に入る筋は淡い紫、やくはピンクがかった茶色。 何と細かいディテール、大人っぽく繊細な印象でしょうか。 一株植えたのが、四方八方に茎を伸ばして、よくよく見るとそれぞれに蕾がついています。 この、花を咲かせる前が植物に一番エネルギーがある時。 ちょっとかわいそうだけれど、今日は摘み取って日干しにします。 梅雨が明けて毎日カンカン照り、人間にとっては厳しい暑さですが

          野草食日記 342 ゲンノショウコの花が咲いた