見出し画像

幼児と私の共通点

 15年続けてきた英語教室の幼児クラスを閉講することにした。幼い頃にテレビで観た千代の富士貢さんの名言「体力の限界」が頭に浮かぶ。
そう、体力の限界。
 幼児クラスは体を動かしてのお遊戯、歌、ゲーム、手遊び、絵本…と体力勝負。同時に全員が喋り出すカオスの中で、それぞれと向き合うのは毎日お祭りみたいでとっても楽しかった。でも。物理的にそれができなくなったのならばそれは引退の時期なのではないか、と。

 そもそも数年前から幼児クラスは、私よりも他の方の方が良いだろう、と他の先生にお願いしていたのだけれど、ここで一旦幕を引いて私が考える幼児教育にもう一度向き合ってみようと思う。学校に入る前の家庭教育のあり方は、子どもにも親にも関係性的にもかなり良いものだから、そこを見直してみよう、というプロジェクトに踏み出す。
 あぁ、また何か始めるわ、私。
 そこでふと思った。「幼児=私」なんじゃないかな。

 幼児クラスをしている時に感じたのは、幼児は興味がうつろいやすいので次々に活動を繰り出す必要がある。そして好きなものにはとにかくハマるので、飽きるまでそれをするのもまた良い時間の過ごし方。同じことで延々笑い続けることが出来るのは、幼児の素晴らしさ。飽きやすいけど飽き足らない、って結局解読不可能な幼児期だけど。彼らを見ていると、人っていいな、楽しいな、って思う。

 私も然り。次々にいろいろしたい。一日の間に本を読む時間、ハンドメイドをする時間、庭の手入れをする時間、外に出る時間、ものを書く時間、料理をする時間、そして仕事…ととにかくいろいろ盛り込むのが好き。家にいるだけでも、楽しく一日が過ぎていく。忙しそう、と言われるけど本人は至って楽しく過ごしている。でも一日中何かを書いていることもある。日がな本を読んでいることだってある。
 そして、したくないことは極力したくない。

 そんなわけで、幼児の10倍くらいの年月生きてきたけど、自分の可能性は未だに幼児並みに感じている。なんだってできそうな気はしてる。でも経験値は溢れる程あるので、避けて通りたい部分はわがままアラフィフということで自分を許してあげる。自分の好き、だけで自分をアメーバみたいに伸び伸び伸ばせていけたらいい。
 
 ゆるゆると生活の中で自分を喜ばせながら、仕事で可能性を感じる生活をずっと続けていけたらいいな、と思ってる。
 心は幼児のままで。


読んでくださって、ありがとうございます。 もし気に入ってくださったら、投げ銭していただけると励みになります💜