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ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい

 本を手に取る時、最近は誰かのオススメに頼ることにしている。時にはtwitter、時には新聞、時には本の連鎖(本の内容にあった本を読んで更にその中にある参考図書を読む)。
 ジャケ買いならぬ表紙読み(?!)は私には向かない。私は文体も含めて好みがハッキリしてるから、読みたくないものは読みたくない。パスタが好きだからこそ、パスタの麺の硬さが好みと違ったら嫌悪感を抱く、そんな感覚にも似てる。好きだからこそ、自分の好みからかけ離れるとしんどい。

 だから、感覚が似ている人からのおすすめはほぼ安全。しばらく娘からの推薦図書が続いている。

 今日はこちら。何を隠そう、私はぬいぐるみが大好き。ぬいぐるみというものが大好きなのではなくて、昔から大事にしてきた特定のものが好き。話しかけるし、大事に扱う。人が嘲笑しても構わない。とても好き。

 フランスの子は幼い頃に人形を与えられるという。アメリカのテディベアも、何か人でないものを心の拠り所にする、ということに大きな意味がある気がする。

 丁度読み終えた後、何かの記事で「バウンダリー侵害」という言葉を見た。バウンダリー(境界線)に興味が湧いて調べてみた。バウンダリーは自分と他者を分ける境界線。これを飛び越えてくると、セクハラ・モラハラ・パラハラ...といろんなハラスメントが生まれる。

 自分が大好き、って思ってる人でもその境界線の引き方で、相容れないこともある。そもそも境界線なんて踏みつけらるもの、容易に飛び越えてもいいもの、っていう空気があるってことに気付かされたな。

 これからもう少しこの「バウンダリー」について考えてみようと思った。私の大切な人たちが、やさしい人たちが自分をちゃんと守れますように。

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