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英検1級に合格するまでに私が行った勉強法~面接②~

なみのリズムのアサコです。

英検1級の面接対策についての記事になります。

この記事は、
英検1級に合格するまでに私が行った勉強法~面接①~|なみのリズム英語★リスニングができれば全てうまくいく! (note.com)

の続きになるので、まだ読んでない方はぜひ読んでください。

先回の記事では、スピーチ対策として発話スピードを上げるための練習法を解説しました。スピーチには時間制限があるので、あまりにも拙い英語だと言いたいことを言えないうちにタイムアウトになってしまいます。

しかし、時間制限内にある程度の発話ができるのであれば、英語が多少ぎこちなかったとしても、合格はできるとお伝えしました。

面接で一番大切なことは、スラスラと英語を言えること以上に、自分の言いたいことを相手に伝えられるかどうかなんです。

英語が流暢でなくても、自分の言いたいことさえ相手に伝われば、コミュニケーションはできているわけです。そして、面接官がその意見に関心を持ってくれたら、その後の質疑応答にうまくつながり、インタラクションがうまくいきます。

私が面接を突破できた理由は、ここにあります。

1.流暢でなくてもいい。教養を武器に、自分の言いたいことを確実に伝えよう。

自分に言いたいこと、意見を言えるかどうか。これは、実は教養の問題になってきます。

私は、この「教養」を身に付けることが、英検1級に合格するための最大の秘訣だと考えています。

英検1級を受験されている方ならおわかりの通り、英検は学問的な要素の強い試験です。というのも、英検は文部科学省の学習指導要領に基づいた出題となっているから。問題では、環境・社会問題、歴史や科学など、時事的な事柄などに焦点を当てられることが多いですよね。

つまり、英語力だけでなく、一次試験の筆記も含め、時事問題や社会問題に明るいかどうかで、合否がかなり左右されます。

英語を勉強している人の中には、英語力はあっても、こういった分野に苦手意識を持つ人が割といるかもしれません。社会や政治のニュースなどに特に関心があまりなかったり、特定の分野、たとえば歴史には強くても、経済のことは疎いとか、人によってそれぞれですよね。

英検準1級くらいまでは、それほど幅広く社会・時事問題を知らなくても、英語力だけで合格できると思います。でも、英検1級では、時事の知識が結構大きくモノを言うのではないかと考えます。

(TOEICで高得点を取っていても、英検1級は取得していない人がいるのは、こうした分野に対する得手不得手が要因だと思います。興味関心の問題なので、良い・悪いではありません)

2.さまざまな時事問題に対して多くの引き出しを持っておく


英検1級の一次を経験している人であれば、読解問題やライティングの練習を通して、様々なトピックには触れてきているはず。そして、ライティングである程度の意見は書くことはできるようになっていると思います。しかし、二次試験では、その意見に対して面接官とやり取りをすることになります。

ここで、ある程度いろんな範囲をカバーして、各トピックに対して引き出しを多く持っておくと有利になります。

ちなみに私の時は臓器移植がテーマだったのですが、臓器移植については日本語で本を読んでおり、さまざまな考えをめぐらせていたことがあったので、話したいことがたくさんありました。

命を助けることは大事だけど、その一方で、臓器売買という闇犯罪が増えるのではないかという懸念。それは果たして人類全体の幸福につながるのかどうか?

こうした考察が高評価につながったんです。

もしここで、「命を助けることは大事なのだから、当然賛成です」で終わってしまったら、それ以上話が広がりませんよね。ひとつのトピックに対して、表面的に理解しているだけでは、掘り下げた意見ややりとりができません。

そこで、時事等の知識を多く仕入れておくこと。知識だけでなく、様々な問題に興味を持ち、あれこれと考えること。そして、自分の価値観を知っておくことが面接を有利に進めるための対策となります。

ちなみに時事について手っ取り早く知識を手に入れるには、「2023年入試用重大ニュース 時事問題に強くなる本」のような本がオススメです。

トピックを長文読解の問題集や過去問のみに頼ると、古い情報が多くなり、最新の情報が含まれてない場合が多いので、足りない部分はアップデートしておきましょう。

(もちろん、読解に自信があるなら、TIMEなどのような雑誌で英語で直知識を仕入れるのが理想です。が、ハードルが高くなるので、日本語で知識を手に入れる→その後、英語の記事を読む・ニュースを見るという方法で、私は勉強していました。)

今まで読んだ社会・時事問題に対して、あれこれと考えてみる

これまで読んできた読解問題で触れた社会問題、ライティングのテーマにあったトピックなどをもう一度ひっぱり出して、面接官とやり取りしていることをイメージしながら、最初は日本語でいいので自分の意見を考えてみてください。先ほども述べた通り、常識的な意見や、表面的・無難な意見にとどまっては、あまり面白くないですし、話が広がりにくいです。ちょっと突っ込んだ意見がオススメ。

実際、欧米の人は自分の意見をはっきりと持ち、表現できることを「自立」と考えているので、日本のような同調主義・あいまいな意見はあまり好まれません。その意味でも、自分の意見・立場をはっきりとさせ、さまざまなことに自分なりの意見を言えるようにしておくことが大事です。

自分の価値観を知っておこう

自分なりの意見を構築するために大事になるのが、自分の価値観です。これは無意識的であることが多いので、意識的に理解しておくとよいです。そうすると、さまざまな問題に対する態度をはっきりとさせやすく、役に立ちます。

私自身、政治などの時事問題に特に強いわけではありません。経済は苦手ですし、政治の仕組みを覚えるのも苦手。歴史については物覚えが悪く、高校の日本史や世界史の成績も、お世辞にもよかったとは言えません…。

ただ、それでも、昔からいろんな問題に関心を持ち、積極的にいろんな本を読み、知識を得てきました。その原動力になったのは、「なんでだろう?」とか「自分だったらどうするだろう?」という探求心です。


自分の日常と結びつけて考えよう

時事問題というのは、割と私たちの日常の出来事と結びついています。臓器移植だって、自分がドナーになるかどうか、決める権利を持っています。自分の家族が病気になれば、嫌でも考えざるを得ない状況に直面する可能性はあるわけです。

原発が嫌だなあと思えば、じゃあ代替エネルギーは何がいいのかと考えるきっかけになります。

欧州の難民問題。日本は島国だからいいけれど、もしこの話が日本にも来たら…。外国人が一気に押し寄せてきたら、自分はどう感じるか、など。もしくは移民を受け入れるかどうかという問題もあります。少子化なので、将来の労働力不足を見込んで、たくさん外国人を受け入れるべきかどうか。

日常ふと耳にするニュース。ニュースを聞いて、何か違和感を感じたり、自分の中で感情が動いたりすることは、誰にでもよくあると思います。

そのとき、それを放っておかず、ちょっと考える時間を持ってみるんです。自分は今のニュースを聞いて、なんで嫌だと思ったのかなとか、どこが気になったのかなとか。遠くの出来事だと思わず、自分の日常と結びつけて考えるようにするんですね。

そこを探っていくことで、自分が無意識に持っている価値観を掘り下げていくことができます。

自分の価値観がわかってくると、二次試験で話す内容も見えてきます。


日々考える時間をつくり、表現のストックを増やそう

雑誌や記事を読み、気になった記事を切り抜き、ノートに貼り付けるかはさんでおくのもオススメです。そして、その記事に対する自分なりの意見を書くか、その場で言う習慣をつけるようにします。

スピーチの型はライティングと同じ。問題に対して、イエスかノーか。賛成か反対か。その主張の根拠は何か。具体例。最後に結論。

最初は一気に言うのが難しいので、具体例だけ抜き出して言ってみるとか、思いついたところから言ってみるとか、でも全然かまいません。慣れて来ると、論理的につなげられるようになってきます。

最初は日本語でもOKです。日本語で書くか言うことに慣れてきたら、英語で書いていき、更には英語で言えるようにしていきましょう。

ただ、英語で書く・言うには英語の表現をたくさん知らないといけません。そこで、先にも述べたとおり、英語の表現をたくさんストックしていくことが必要になります。

「ノートに覚えたい表現を書いておいて、時間のある時に覚える」という方法も悪くないですが、前記事でも書いたように、オススメは耳と口で覚えてしまうこと。私の経験からすると、「ノートに書く」というのは「知識」にはなるんですけど、スピーキングのような即戦力にはなりづらいんです。

「知識」にとどまっていると、発話がどうしても遅くなります。すぐその場で口に出せるかどうか。これができるかどうかが大きいです。

私は、以下の書籍を、車の運転というスキマ時間で、CDを聞き、聞いた英文をひたすら口に出し、覚えまくりました。

英語で意見を論理的に述べるトレーニング

普段から見聞きする出来事・問題に、自分ならどうするかを考える習慣を付けましょう。そして、それを英語の発信力につなげていきましょう。

今回の記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

最後までお読みいただきどうもありがとうございました。

みなさまのご健闘をお祈りします!


まとめ
英検1級合格の秘訣は、時事問題に明るくなること
スピーキングが流暢でなくても、話す内容があれば合格できる
日常の問題と、時事的な問題を結び付けて考えるようにしよう
気になった記事を切り抜いて、日本語で自分の意見を書くか言ってみよう
英語の表現を耳と口でたくさんストックしよう


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