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『伊勢物語』芥川01(古典ノベライズ前編)

 昔、Mがいた。
 高貴なお姫様で、長年結婚してくれないPを、これまでMは何年にも亘って救ってきていた。
 今回もやっとのことで、さらわれたPをK大王の城から取り戻し、暗い中を2人帰っていた。
 断崖絶壁を越え、タイミング良く土管を飛び、?マークのついた煉瓦ブロックを下から叩いて、いつも暮らしている王国の方へと進んでいくと、その?マークのついた煉瓦ブロックから出てきたS・Kを見たPは

「ねぇ、マリ……げふんっ、M。あれはなに?」

 とPはギリギリのイニシャルトークを保ちつつ、真っ赤な帽子にチョビ髭の配管工であるMに尋ねた。
 それはミニサイズのMが食べると効果音と共にMを大きくさせるsuperなKだったのだが、すっかり疲れ、またイニシャルトークを面倒に感じたMは、Pの質問に答えなかった。

 疲れたため、恥ずかしがり屋のTがでてきそうな幽霊屋敷でやむなく休みを取った。
 そのうちに、外では雷が鳴り始めた。

(明日へ続く)

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