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幸福の方程式 無価値感✕気づき=(−10)✕(− 1)

子供の存在や感情を尊重する親がいます。
そんな親の元で育った子供は
自分には価値が有るという感覚が育ちます。

それは、その子が人生を生きる上で、何物にも代え難い親からの贈り物と言えます。

何百億円の資産を受け継ぐよりも、価値ある贈り物なのです。

ある著名人が、「ほとんどの幸せは金で買える。」と言っているのをたまたま耳にしました。

しかし、大金持ちで不幸な人など沢山いるのです。

目の前に使い切れない程のお金が積まれていても、心に大きな生きづらさを抱えていたなら、その人の心は晴れることがありません。

自分の存在を価値があると感じる人は、親から最高のプレゼントをもらった人です。

そんな人にも、望まない出来事や不幸は起こります。

事故や病気、人間関係のトラブルかも知れません。

人生を歩むうちには、様々な出来事が起こります。

そんな時、自分に価値があると感じている人であろうとも、落ち込みますし、打ちひしがれます。

しかし、どんなに不幸な出来事が襲いかかっても、その人には揺るぎ無い芯があります。

揺るぎ無い芯とは、何度も言う様に、自分には価値が有るという感覚です。

落ち込んでも、打ちひしがれても、起こった不幸な出来事と、自分の価値は無関係であり、何があっても存在は脅かされることが無いのです。

これは、不幸な出来事に見舞われた時ばかりでは無く、その人は自分の存在に不安を感じる事が無いので、

そんな価値ある自分が欲する、興味、関心、好奇心を原動力に様々な事に挑戦します。

挑戦して成功すれば、喜びがありますし、自信を獲得して、ますます芯は太く強く育ちます。

挑戦が失敗におわっても、失敗は出来事に過ぎず、失敗した自分には変わらず価値があると感じます。
失敗がその人の価値を脅かさない時、それは経験に変わります。
経験を重ねて、学んで、やがてそれは知恵に変わります。
知恵を手にしたその人の芯はまた育ちます。

親からもらった「自分には価値がある」という感覚は、芯になります。

出来事に打ちひしがれても揺るがず、
成功して成長し、
失敗に学び、また成長し、

芯は強く太く育ちます。


一方、子供の存在や感情を否定する親が在ります。
子供は自分の存在や感情を否定され続けることで、無価値感に苛まれる子供になります。

自分には価値が無いという感じ方をします。
その決めつけはとても強く、信念とも言うべきものです。

望まない出来事、不幸が降りかかった時、前述の芯のある人と同様に、いやそれ以上に落ち込み、打ちひしがれます。

自分には価値が無いと強く感じているので、つまづくと心の中の無価値感が激しい痛みをもたらします。

親から否定的な態度で育てられ、無価値感に苛まれる子供は、親から莫大な借金を背負わされた状態です。

自分の存在を信用することが出来ないので、望まない出来事や不幸が直接的に自分の存在を脅かす脅威に感じられます。

自分の事を信用出来ていない状態では、純粋な興味、関心、好奇心で行動することは無く、原動力は恐怖や焦りなどのネガティブから逃れようとすることです。
つまり、存在を脅かされ続けているので、脅かす出来事から逃れる力が推進力なのです。

だから、少しのつまづきが、存在の危機に感じられ、その落ち込みや打ちひしがれ方は激しいものになります。

相田みつをさんが残した
「七転八倒つまづいたり ころんだりするほうが自然なんだなぁ 人間だもの」
という言葉があります。

失敗するから人間だ、と肩から要らない力が抜ける様な優しい言葉で、大好きです。

ところが、本来、人の自然な在り方としての、つまづくこと や ころぶことが、耐えられない程にまで、無価値感に苛まれる人はいつもギリギリで生きているのです。

優しい言葉が届かない程、ギリギリです。

心に芯を持つ事が出来た人は、人間の自然な在り方としての つまづき や ころんでしまうこと はマイナスどころか学びの機会でもあれば、成長の為の養分ともなりますが、

無価値感に苛まれる人には、取り返しのつかない失敗に感じられ、ただでも傷だらけの心は傷の上に傷をこさえることになります。

心が追い詰められている人は、つまづきに対する許容量が極端に少なくなっていると言えます。


親から最高のプレゼントを与えられるか、
それとも負債を背負わされるか、
その違いはあまりにも大きいのです。

10と0ではなく、10と−10なのです。


こう言うと否定的に育てられたら、生きづらさを抱えて生きるしか無い様に思われがちですが、

自分には芯が無い、それは、否定され続けていたからだ、と気づき、自分と向き合うことで、マイナスはプラスに転じます。

無価値感と言う−10に
気づきと言う −  1をかける様な変化が起きるのです。

今、生きづらくとも
全ては、気づき、向き合う事で、プラスに転じます。


NAMIDAサポート協会カウンセラー
伴走者ノゾム




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