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「こうしたい」を育てる 親も子も素直であることの大切さ


推測する子


生まれた時から、自分の感情にフタをした時だけ、親から受け入れられる、と言う環境で育つ子が居ます。

その子は、自分の「こうしたい。」を諦めて、
親は自分に「こうして欲しいのだろう。」と言う親の要求をひたすら推測します。

NAMIDAサポート協会カウンセラー
心の伴走者ノゾムです。

幼い子供にとっては、親が世界の全てです。

子供は無力で、親無しでは、生きることが出来ません。

そんな時期に、親の望む通りの感情表現をしなければ受け入れてもらえない環境だったなら、
子供は自分の感情を無視して、親の表情、声色、態度などから読み取り、親の望む感情を表現するようになります。

親が笑うことを望んでいると推測したら、笑います。

親が大人しくすることを望んでいると推測したら、大人しい子になってみせます。

いわゆる 良い子 は無理をしている子です。

本来ならば、伸びやかな感情を育むべき時期に、自分の感情にフタをして、頭をフル回転させて推測ばかりしていると、

自分が
何をしたいのか、何をしたくないのか、
何が好きで、何が嫌いなのか、
さっぱり、感じ取れなくなってしまいます。

思考することばかりで、感じることが出来なくなります。


心は動いていたい


本来、心は、いつも動いていたいもの、なんだと思います。
いつも動いていられる状態が、心の自然な在り方なんだと思うんです。

心が動いて、感情が現れます。

外部からの刺激に心が動くことが出来なければ、それは、情報処理です。

結果として、周りの人から見て上手な対応をしたとしても、そこに暖かな感情が伴わなければ、それは、上手な情報処理です。

親にこうしたいから、こうする、と思う時の「こうしたい」はポジティブな感情です。 

親がこうして欲しいだろうから、こうする、の「こうして欲しいだろう」は、推測です。

「こうしたい」はマインド由来で、
「こうして欲しいだろう」は思考です。

思考が情報処理して導き出した「こうして欲しいだろう」です。

育てたいのは、「こうしたい」です。

「こうしたい」が育ってはじめて、情報処理では無く、相手の気持ちを汲み取った結果の「こうして欲しいだろう」が感じ取れるようになります。

自分がしたいことが、わかるようになっているから、他人のして欲しいことが、マインドで感じ取れます。


「こうしたい」が育つ前に他人の気持ちを察することを強制されると、推測し、情報処理することしか出来なくなりますが、

「こうしたい」が育つと、推測や情報処理ではなく、相手の気持ちを汲み取った、「こうして欲しいだろう」になります。

芯を持ったものになります。

それが、心のある 思いやり だと思います。

相手を思いやることが出来る子は、相手のことを好きになることが出来るし、自分を好きでいられる人に育ちます。
相手を思いやると同時に自分を思いやることが出来る人に育ちます。


子育てに100点なし


親になり、子育てをする時、親は沢山間違います。
完璧な親は居ません。

いろいろなミスを犯し、子供の心を傷つけます。
心に傷の無い人は居ません。

言い換えると、子供が成長する上で、心に傷がつくことは、避けられないでしょう。

しかし、世の中には、健やかな人は沢山居ます。

お子さんと接する上で、親御さんが大切な事を、ないがしろにしなければ、お子さんの健やかな心は育ち、生きづらさを抱えることも無いと思っています。

ないがしろにしてはならない大切な事とは、お子さんの「こうしたい」を育てることです。

お子さんが、素直に「こうしたい」を親御さんに伝えることが出来る環境造りが大切です。

「こうしたい」がそのまま、いつもいつも叶えられなくとも構わないのです。

「こうしたい」んだ、と自分の感情を偽ること無く、素直に自由に表現出来ることが、大切だと考えます。

叶う、叶わないは問題ではありません。

お子さんが、親の顔色を伺い、「こうしたい」を曲げたり、無いものにしたり、諦めたりしないことが、大切だと思います。

そして、心ならずも、思わず、子供の「こうしたい」に制限をかけてしまったと思った時は、今度は親御さんが素直になって、子供さんに「ごめんね。」が言えること。

親子が双方向に素直であること、は子供さんの「こうしたい」を育てる雰囲気を造り出すことだと思います。

親が 素直な空気の家庭 を目指すとき、子供は親を追従します。
子供だけが、そっぽを向くことはありません。

そして、素直な空気を目指す家族が、機能不全な状態になることは、あり得ません。

親も子も、感情にフタをしなければ、生きづらさ、などと言うものは、生まれて来ないと思います。


光の玉


私、ノゾムは、「こうしたい」なんて、とても言えない家庭に育ちました。

そして、感じることが出来ない子供になり、そのまま、生きづらい大人になりました。

だから、自分の感情を置いてけぼりにせざるを得ない子供さんのことが、痛いほどわかります。

かつての自分のことだから、わかるんです。

小さいお子さんを持つお父さん、お母さんに、お伝えしたいんです。

子育てに100点はあり得ません。
いっぱい失敗するのが当たり前です。
ただ、親も子供も、双方向に素直であれば、そこに生きづらさは生まれません。


ノゾムはいつも、

屈託なく、笑い、遊ぶ子供は、
まるで 光の玉 のようだな、と思うんです。

健やかで、伸びやかな子がいっぱいの世の中になればいいな、と心から思います。


NAMIDAサポート協会カウンセラー
心の伴走者ノゾム


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