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人間関係オンチの憂鬱 無人島行こうかな…


群れる動物のカラダ


人間関係が煩わしい。
いっそ、無人島にでも行きたいなぁ。

NAMIDAサポート協会カウンセラー
心の伴走者ノゾムです。

わかります、わかります。

私、ノゾムは、
人間関係オンチとして
生きてきましたから、
よく、わかります。

かの有名なアドラーさんも、
人の悩みは全部、人間関係だ、と
言ってます。

さすがアドラーさん
わかってらっしゃる。

人間、生まれてから死ぬまで
そこからは、逃れられないですからね。

人間関係オンチだからこそ
切実にわかります。

なんで逃れられないのか。

それは、

そういうものだからです。
仕方がないんです。

人間は、どこまでいっても
社会性の生き物なんですね。

群れを作って生きる訳です。

お猿さん達と似たようなものです。

これはもう、
抗いようもなくそうなんです。

私達は
身体という器と
心という中身をもっています。

そのどちらもが、
群れを作り
群れで生きるように
出来ているようです。

まず身体です。

群れに属さず
単独で生きるほどの
頑丈さや、戦闘能力はありません。

筋力、持久力ともに
体長100〜200cm、
体重50〜150kg
の生物の中で最弱クラスです。

鋭い牙も、硬い甲羅も、
ましてや
毒を持っている訳でも
ありません。

腹を空かせた肉食獣と対峙したなら、
人間様は
美味しそうな
ご馳走でしかない訳です。

生まれた時からそうなんです。

1年もの間、
立つことも出来ない生き物は
他に類を見ません。

他の哺乳類の中には
産み落とされて数時間後には
走っちゃったりする種もあります。

人間だけです、
安穏とした環境下で生きるように
設計されているのは。

じゃ群れなきゃ…ね。(笑)


群れる動物のココロ

そして本題の心です。

人間は
社会性の動物であると同時に
感情の動物とも言われます。

感情があまりにも発達しているが故に
めんどくさいんです。
たまに無人島に行きたくなるんです。

そんな、
とてつもなく発達した感情を
社会生活に適応させる上で、
重要なポイントがあります。

「自分と他人との感情の境界線」
です。

長いので、以下「自他の境界線」
と言いますね。

この「自他の境界線」があるからこそ、
複雑な感情を持つ者同士が、
集団を作っても、
私は私、あなたはあなたと、
区別がついて、こんがらがることが
少ないのです。

ところが、この「自他の境界線」が
曖昧な人が少なくないんです。

アドラーさんは
人の悩みは全部、人間関係、と
言ってますが、

その人間関係の悩みの、
かなりのパーセンテージを
占めるのが、「自他の境界線」に
起因する問題なんです。

「自他の境界線」は
最初から引かれている訳では、
ありません。

生まれた時から、乳児期の間は、
「自他の境界線」はありません。

あるのは、母親との一体感です。

一体感の中、
お腹が空けば、母乳を与えられ、
オムツが汚れたら、換えてもらえ、
優しい眼差しを注がれ、
優しく語りかけられ、
優しく撫でてもらえ、
優しく抱かれます。

その都度、
自分には価値がある、と言う
感覚、有価値を感じます。

やがて
心の中には、「自分」が現れ
有価値を感じる毎に、大きくなります。

乳児は幼児に成長し、
何か褒められたり、

自分の感情を認められたり
する毎に、

自分に有価値を感じます。

心のしくみとして

心の中の「自分」は
有価値を感じることで育ちます。

大きくなります。

と同時に、
「自分」の輪郭がしっかりして来ます。

この輪郭が「自他の境界線」です。

「自他の境界線」は
心の中の「自分」の輪郭なので、

まずは、
幼少期に、自分には価値がある、
という感覚を

できるだけ沢山得ることが、
大切です。

有価値を感じる、
「自分」が大きくなる、
輪郭がハッキリする、

までが、ワンセットなので、

有価値を感じることが、
重要なのです。

インドの格言に
「3歳までは神のように、育てる。」
という言葉があります。

これ、本当にそうだと思います。


では、「自他の境界線」が曖昧な人は
どうやって出来上がるのでしょうか。

主に
虐待やネグレクトの被害者です。

これは、わかりやすい身体的虐待
のみならず、心理的虐待も含みます。

現在では虐待という言葉も、
広く知られるようになって

外傷など虐待の痕跡が
人目につき易い事案よりも、

隠蔽もしくは

親も子も、
それが虐待であることに

気がついていない場合が
問題だと思います。

親もまた、その親から
それが虐待とは思わないまま

日常的に虐待されているケースが
ほとんどです。

虐待が日常である為、
気がつかないのです。

そうやって無価値な扱いを
日常的にくり返し受けた子供は

有価値感を得る機会には恵まれず
無価値感まみれになります。

心の中の「自分」は
有価値を感じると、
大きく、輪郭もハッキリしていきます。

反対に
無価値を感じると
小さく縮こまって、輪郭もぼやけます。

小さい上に
輪郭がぼやけているのですから、
自分で心の中に「自分」を
感じることが出来なくなります。

社会性の動物である人間は

心の中の「自分」の輪郭、
すなわち、
「自他の境界線」がハッキリして

初めて、「自分」を感じ、

「自分」が感じられることで、

「自他の境界線」の向こうに
他人を認識できるのです。

認識出来るから、尊重出来るし、

尊重出来るから本当の意味での
愛情、友情などを
育むことが出来るのです。

社会性の動物である
我々、人間にとって

「自他の境界線」は、
とても重要なのです。


祝 卒業


私、ノゾムは
人間関係オンチでした。

でした、と過去形で言いました。

胸を張らせて下さい。
そして、
言わせて下さい。

人間関係オンチは卒業できます!

前述しました通り、

人間関係オンチの原因は
自他の境界線の曖昧さ、

自他の境界線の曖昧さの原因は
心の中の「自分」の萎縮、

「自分」の萎縮の原因は
無価値感、

無価値感の原因は
日常的に受けた無価値な扱い、

心のしくみとして、
この無価値な扱いを受けた時、

例えば、親から
「馬鹿だ。」と怒鳴られたとします。

すると
「自分は馬鹿だ。」
と思います。

「馬鹿な自分には価値がない。」
と思います。

これが、自分が心の中で行った
意味づけです。

この意味づけによって無価値感が
発生するのです。

幼少期の自分は
確かに無価値な扱いを日常的に受けた。
有価値を感じる いとま も無かった。

その幼少期の出来事は変えられません。

過去や他人は変えられません。

変えられるのは、自分の心だけ。

意味づけたのは自分。

だから意味づけは変えられます。

心は不思議です。

意味づけを書き換えて、
無価値感が消えた分だけ、
有価値感が出て来ます。

すると、「自分」が大きくなります。
同時にその輪郭線が濃くなります。

前に述べましたが、

有価値を感じる、
「自分」が大きくなる、
輪郭がハッキリする、

は、ワンセットなのです。


私、ノゾムは

こんなに生きづらいのは嫌だ!
人間関係オンチなんて嫌だ!
無人島には行きたくない!

と思ったとき、
自分と向き合う決断が出来たんです。

自分と向き合うのって
踏ん切りが必要なんです。

見たくない事を見て、
感じたくない感情を感じて、
意味づけを書き換えるんです。

決断が必要なんです。

でも、決断して自分と向き合うことで
いっぺんに全方位的に変わります。

何度も言います。

有価値を感じる、
「自分」が大きくなる、
輪郭がハッキリする、

はワンセットですから、

全部がいっぺんに
変わるんです。

ずっと苦しんだオンチを脱した
本人が言うんですから、
間違いないです。

結論です。

決断して

自分と向き合えば、


無人島には行きたく無くなるんです。♪

じゃなくて

人間関係オンチは卒業です。


NAMIDAサポート協会カウンセラー
心の伴走者ノゾム


















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