見出し画像

思い、思われ、ふり、ふられ|みんなが幸せになる方法があればいい

みんなが幸せになる方法があればいい。
誰だって傷つきたいわけじゃない。
なるべく、笑って過ごしたい。
いつだってそのための選択をしてる。いつだって。

エンディングにて 主人公4人の言葉


咲坂作品はわたしの青春といってもいい。
ストロボエッジ、アオハライドに続いて、
青春時代の最後に手に取った作品が「思い、思われ、ふり、ふられ」だった。

映画化したとき、コロナ禍で映画になかなか行けない日々が続いて、
とても久しぶりに映画館へ行ったのを覚えている。
ああ、映画っていいな。映像作品ってすばらしいな。夢をもつっていいな。
エンドロールを見ながらじんわりと胸に沁みゆく感情があって
涙をこぼしたことを昨日のことのようにはっきり思い出せる。
わたしにとって、響いた作品の一つがこの映画である。

最近は、在宅ワークの昼休憩にドラマだけでなく映画もちょこちょこ見ていて
見たことない映画を見るとちょっと疲れるから、
見たことあって好きなものを見直す形。
数日かけて見直したけど、やっぱりまた心に響いた。心が動いた。


最近、大切なものが増えてきて、いろいろ考えることがある。

幸せとか、何かを、誰かを大切に想う気持ちとかって
人によって全然違っていて、
価値観って人の数だけあるものだから。
相手の価値観や気持ちをすべてわかってあげることはできないけれど
受け入れて、見守ってあげることはできるのかなって。
それが、みんなが幸せになる方法なのかもしれない。
人の価値観や思いを否定したり、議論したりするのではなく、

「あなたはそういうふうに感じたんだね」「そう考えるんだね」

それだけでいい。
よいとか悪いとかじゃなくて、ただそれだけなんだ。

もちろん、間違っていることだって世の中にはあって
「自分には何の価値もない」と嘆いている人がいたら
そんなことない、と全力で否定してあげたい。
価値のないことなんてないだろうし、
それはきっと価値ある何かをしようとしている人の悩みなんだから。
そして、どうしてそう思うのか、気持ちの謎を解くお手伝いができたらいい。

人に優しくありたい。
自分にも優しくありたい。

優しさって簡単なようで本当に難しい。
だって優しさの感じ方も人それぞれなんだから。
優しくしたつもりのお節介、優しさの押し売り、優しさに見せた意地悪。
感じ方って人それぞれだから、難しい。
難しいってことを、ちゃんと知っていられたら、それでいいんだろうな。



この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?