トラクターはずっと使うもの

トラクターは畑を作る機械としてなくてはならないものです。堆肥振りから収穫まで何回も使用します。

トラクターの減価償却資産としての耐用年数が7年となっています。こうなると7年で新しく乗り換える方がいいのかと思いそうですが、全然そんなことはないです。

やはり1台のトラクターを10年、20年と現役で使い続けられる方が農業経営において大きく利益をもたらすからです。

ある大規模で小麦を作っている農家さんにお話を聞きに行った時、トラクターは何年も乗ってやっと利益を生むものだ、だから大事に使ってあげなさいと言われました。

たしかに7年単位で毎回トラクターを買い替えてたら、トラクターの為にお金を稼いでるみたいになります。

その農家さんでは、トラクターに気を使って家の周りはコンクリートをしかず、全てジャリにしてありますし、トラクター全てが常にきれいにしてありました。

さらにはトラクターのみならず、作業機や施設もすごく古いものを大事に使っていて、築50年くらいの倉庫が未だに綺麗に使われていた事がすごいなと思いました。

あと整理もされていて、物があまりなくスッキリしていました。

人生において重要だと思うことは、楽しんで生きて笑って最後息を引き取ることだと思っています。機械のためだけに働いていては、家族と一緒にどこかいくお金や時間を作ってあげられません。

その農家さんはとても楽しそうに喋っていたし、よくドライブして色んなところに出かけては勉強をしているそうです。なんせ1年間で10万キロ車で走っているみたいです。

70歳くらいだけど未だに勉強していて、こういう生き方が多分いい人生なんだろうなと思いました。

最後にある1人の人がこの世に小麦がない場合、何を作りますか?という質問をしていてその農家さんの回答は、まず小麦がないと言うことがありえない話だからどうかわからないと答えていました。

これは遠回しに違う作物なら何が儲かるかと言う質問だと思いました。しかしその回答が返ってきて、私が思ったことは何が儲かるかではなく、"どうやって儲けるか"なんだなと思いました。

こういったことを聞けたことは本当に為になったし、何より小麦がめちゃくちゃ好きなんだろうなと思いました。

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