Vol.179 タクシードライバーは語る 〜給付金詐欺について〜
昨日久しぶりにタクシーに乗った。
愛車が修理中だからだ。
一時はタクシーを自家用車のごとく使い倒していた私だが、お喋り好きのドライバーさんに当たる事が多い。みんな堰を切ったかのように喋りだす。そして私はそんな運転手さんの話を聞くのが好きだ。結構ディープな話を聞けたりする。
昨日の運転手さんもそうだった。
行き先を告げ、走り始めた途端、話を振られた。
運転手:「いやぁしかしヒドイ奴がいるもんですね!」
私:「(おっ来たな)えっ何がですかぁ〜?」
運転手:「9億6千万ですよ、9億6千万!」
旬な話題である。
やはり運転手さんは車内でラジオを聞いているから時事ネタに詳しいのだろう。たまに陰謀論的珍自論を延々語られたりもするがそれもまた一興。
中にはすごい博識な人・壮絶な人生を歩んだ人などもいる。タクシードライバーは人材の宝庫だ。
昨日のドライバーさんは後者だった。
私:「あれも取りっぱぐれるんですかね? もう何億かは使っちゃってるでしょ? 阿武町みたいに無い袖は振れないで返さなそうですよね! 破産されたら終わりでしょ。」
運転手:「いやぁそれがですね。仮に自己破産しても返済義務は残るんですよ。破産法というのがありましてね、例えば滞納した税金は免責されないのです。同じく不正受給した給付金や補助金も返済義務が残るのです。」
私:「・・・運転手さん、詳しいですねwww」
運転手:「いやぁ実は自分も同じ所まで行った事がありましてね。ふふふっ。」
なんでも運転手さんは現在進行形で会社経営者なのだそうだ。業種は聞かなかったけれど商売はあまり上手く行かず幾度となく破産しかけ今も借金が残る。それを返す為にタクシーのバイトをしている、との事だった。
ディープだわ〜(^_^)
私はこういう〝何か背負った人〟が好きだ。
さて本題だが9億6千万円の詐欺一家。
早よお金返しなさい。
【猫ムスメより】
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