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残るべきものと私にできること

この世の中には残るべきものがたくさんあるはず

去年、1人のお茶農家の女性と出会いました。
彼女は私とほぼ同世代で、滋賀県の奥永源寺地域というところで地元の方と一緒に政所茶というお茶を生産していました。

そもそも政所茶というものがどういったお茶なのかということで、
以下を引用しました。

「滋賀県の御茶」といえば、朝宮茶や土山茶が有名ですが、歴史上、天下に名を轟かせた銘茶がもうひとつ存在しました。それは、鈴鹿山脈の谷あいの集落、東近江市政所町で生産される、「政所茶」と呼ばれるお茶です。いまでは“幻の銘茶”とまで言われる「政所茶」は、かつては「宇治は茶所、茶は政所」と茶摘み唄にも歌われ、幕府や朝廷にも献上されていたほどの銘茶でした。

みんなの奥永源寺

とても歴史があり、そして天皇に献上されるほどの高貴で価値のあるお茶であることが分かります。
ですが、この政所茶の生産をしている奥永源寺地域では生産者である方達の高齢化が進んでいることもあり徐々に生産量も減っているとのこと。
こういった問題は様々な地域においても抱えていることは事実ですが、
やはり直接的に当事者から話を聞くことは初めて。
その上、自分と同世代の方が奮闘している姿を見ると、
何か一助となることができないかという気持ちにさせられました。

想いがあるから良いものが生まれる

政所茶の話に戻りますが、この奥永源寺地域で栽培されているものは全て
完全な有機・無農薬栽培のお茶ということ。
なぜ化学肥料を使わないのか?

奥永源寺地域の川の水はそのまま琵琶湖に流れていくため、
「自分たちの地域で川の水を汚してしまうと、そのまま川が流れていく先に住んでいる人たちの水までも汚してしまうことになるから絶対に使わない」
という生産者の想いがあるから。

ずっと昔から奥永源寺の地域で守ってきたことを受け継いでいること
そして、自分たちだけでなく他者のことを想って生産していること
種から育てられている在来種のため、それぞれ形も違えばそれだけ手間もかかるもの。
それでも信念を貫いて作り続ける生産者の人たちと共に、
この政所茶を守っていかないといけないという言葉は、
彼女だから語れる特別な強さがありました。

記念にパシャリと


私は何ができるのか

この出会いがあってから、日本には強い信念を持った「良いもの」がたくさんあるのではないかということ・そのストーリーを知ることで物を選択する基準も変わる可能性があるかもしれないということを考えてきました。

では、私に何ができるのか。
今までのキャリアはIT企業で開発や品質保証支援といった全然違う畑でやっているので、まだまだ模索中です。
ただ思っていることはブレてないかなと思います。

・noteというプラットフォームを利用してストーリーを書いていきたい
・もっともっと想いのこもった物・人とも出会いたい。

私の発信がどこまで力があるのかというとほんの小さな力かもしれないですが、
発信しなかったら無かったことになってしまう。
それだけは勿体ない。もっと自分の書く力・伝える力を伸ばしていきたいなと思います。
そして私のように新しい出会いに共感してくれる人がもっと増えたら嬉しいし、
そこから自ら携わりたいという人が出てきたらもっと嬉しい。


さらには自分もやってみたいという想いがある人のサポートもできたら、
もっと楽しくなるだろうなと思っています。

温かいものを、温かい人たちを一緒に繋げていきたい。
私一人でやるよりも、同じような考えを持っている人はたくさんいると思うので、
仲間となる方ともっと出会える年にしたいなと、
今年も1/3を過ごしたところで宣言して終わりにします。


今日は最近ぐるぐる巡っていた思考の整理でした。
ここまで読んでいただいた方、ありがとうございました。

政所茶についてはこちらもぜひ見ていただけたら。
茶縁むすびonline shop

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