のび太という漢の背中を目指して。人に優しくできるくらいの余裕を持つということ。
少年時代、
母が事あるごとに口にしていた言葉。
「あんたはのび太にそっくり。」
泣き虫で自己肯定感が低くて
すぐ諦めるしネガティブだったから、
清々しいほどののび太っぷりに、
母も呆れていたのでしょう。
でも、当のワタシは嬉しかった。
のび太にそっくりって言われた!
と有頂天になっていました。
まるで、ウルトラマンと共闘して
怪獣を倒せたような高揚感。
これには母も参ったらしく、
【のび太にそっくりって言えば、考えを改めて頑張ってくれるだろう】作戦は
見事に失敗に終わったご様子。
そんなやりとりを思い出しては、
くすりと笑ってしまう。
◆のび太という漢。
いつも泣き虫な男の子。
テストの点数がすこぶる悪い、
努力しない、すぐ人に頼る、自己肯定感が低い。
と、ダメ人間要素が三拍子も四拍子も揃っているので、
『できない人』認定されやすくなっているのが世の常です。
しかし、侮るなかれ
のび太から学ぶことはたくさんあるのです。
かく言うワタシは、
母に「のび太にそっくり」と言われ、歓喜した記憶があります。
だって、
のび太ってかっこいいじゃない??
人に優しくできるし、特技は達人の域だし、
すぐ寝れるし、映画では活躍するし、
なんだかんだ最後まで諦めないし。
ほらね?
モテる要素全部兼ね備えてるんですよ。
BLEACHの一護や、ワンピースのルフィみたいな
主人公級のスキルを持っているにも関わらず
いまいちパッとしない。
なぜなら、主人公は青いネコ型ロボットだから。
そんな未来の猫型ロボットに、見せ場を持っていかれるのび太は愛くるしい。
そして、すべての悩む人にのび太という男の生き様を感じてほしい。
◆パーフェクトヒューマンなのび太
のび太の特技といえば、
早撃ち、あやとり、昼寝
そう、
インドアとアウトドアを完全に網羅しているのです。
しかも、その特技のレベルが天才的で右に出るものはいません。
まさに天賦の才と言っても過言ではありません。
それに加えて、とっても人に優しいんです。
それがたとえ敵であっても。
情けをかけたり同情したり、
人の気持ちに敏感でそれを感じ取ることができる。
これでモテないわけがない。
テストが壊滅的なのはご愛嬌です。
◆人に優しくできることが一番大事だと教えてくれる。
いくら頭が良くても、人に優しくできないと魅力半減ですよね。
そう、
これからの時代に大事なのは『人の気持ちをわかってあげることのできるスキル』です。
人に優しくできるのび太は、
テストの点数が悪くても泣き虫でも、すさまじいくらいの人望があります。
なんだかんだ、
未来の青いネコ型ロボットも
のび太のことを助けるわけです。
それは、常日頃一緒に生活する中で、
のび太の人間性を熟知しているからでしょう。
ついつい助けたくなるんです。
この『ついつい』っていうのが意外と大事だったりします。
助けたい!って思わせてしまう。
ここが憎めないポイントです。
ぶつくさ文句言いながらも、
最終的にはネコ型ロボットは、
自身のポケットから役立つ道具を召喚しているではありませんか。
人望がある人は、困ったことがあれば誰かが助けてくれます。
「もうー、しょうがないなぁー。」
と、のぶ代さんは何回言ったことか。
それくらいのび太は、助けられ上手なのです。
そんな人物にならなければいけない、と強く感じたこの頃でした。
なまけもののひとりごと
のび太のようなステキな人間になるには、
生半可な努力では到達できません。
『人に優しくできる』
簡単なようで、すこぶるハードモードだったりします。
なんせ、己のことしか考えていないナマケモノ人間のワタシですから、
のび太の領域に達するには、いさかか背中が遠すぎやしませんか。
一筋縄では行きませんが、
必ず追いつくべき背中。
腕がなりますね。
とりあえず、ワタシはのび太“さん”と呼ぶところから始めなければいけない。
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