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【映画レビュー】シュワちゃんが妊娠する衝撃作品「ジュニア」

平成生まれの皆さんはご存じないかもしれないが、アーノルド・シュワルツェネッガーが妊娠するという映画が1994年に公開された。
しかも1998年1月30日には金ローで放映されたらしい。
平成生まれの私は、全然しらんかった。シュワが妊娠してるジャケットの時点で出オチだろ。
 
アーノルド・シュワルツェネッガーといえば、ボディビル時代には「オーストリアのオーク(樫の木)」と呼ばれて、ターミネーターシリーズでマジでサイボーグにしか見えない美しい肉体を披露したり、政治家になっちゃったりする、ナイスなガイである。188cmもあるらしいよ。

今となっては時代錯誤な表現ではあるが、ザ・ステレオタイプの「男の中の男」を具現化したような姿である。かっこいいね。

そんな彼がターミネーター2よりも後に、男性が妊娠するコメディにでていたのだ。

最近私も妊娠出産を経験したので、この映画にとても興味が出て視聴してみた。今回は経産婦視点でつっこみをいれつつ映画をレビューしてみたいと思う。

※以下部分的にネタバレあり

~「ジュニア」あらすじ~
婦人科医学のアレックス博士(シュワルツェネッガー)とラリー博士(デヴィート)は、流産の確率を減らすための画期的な新薬を開発した。しかし妊婦に新薬を試す許可を得られず、絶望するアレックス。そんな折、ラリーは研究所所長のノア(ランジェラ)から、卵子の低温保存を研究するダイアナ博士(トンプソン)が新しく赴任してきたと知る。そこでラリーは思いつく――実験に性別は関係ないではないか。早速アレックスを説き伏せ、ラリーは"ジュニア"と名付けられた卵子を使用してアレックスを妊娠させる…

出典:wikipedia

皆思うであろう。「どこで育てんの?」

女性なら子宮で育てる赤ちゃん。しかしシュワには子宮がない!さてどうする?答えは…
ラリー博士「お腹の隙間で育てよう。この辺にいれるか。」
は?え、お腹の隙間?
そう。もう男性が妊娠する時点で、2022年時点ではありえない話。
どこで育てるとか、突っ込んだら負けだ。

妊婦あるあるを演じるシュワがなんか可愛い

お腹に受精卵をINされて妊娠したシュワは、「あれ?」乳首の痛さに気づく。
なんだかフラフラするし、吐き気もあるし、しんどい。
そう。世の妊婦たちを悩ませる「悪阻」だ。
なんだかホルモンのせいか、寂しくなっちゃって情緒も不安定に。

ごりっごりのマッチョであるシュワが守ってあげたくなるか弱い女子のように儚げになってしまうので、まさか妊娠しているとは思わない周りの人たちもドラッグ?病気?てガチめに心配する。

ちなみにシュワちゃんは86年に結婚していて、89年に第一子が生まれているので、きっと奥さんの悪阻は経験済みでしょう。

悪阻って本当にキツイよね。シュワは吐き悪阻とメンタルにくるタイプっぽかったな。
週数を重ねると共に、ジャンキーなものをたくさん食べるようになったり、急に陽気になったり、経産婦から見ると「あ~。あったなあ。こんな時期。」て懐かしい気持ちになった。
とにかく映画前半の逞しいシュワと、健気なシュワとの対比がすごいのだ。
やはり妊娠した瞬間に赤ちゃんに操られることになるのだなあ。

世の父親よ。笑ってないで真剣に見るのだ。

映画はあくまで「シュワちゃん(男性)が妊娠したら面白くない?」という雰囲気で作った映画なのだが、意外と夫と妻の妊娠期間のすれ違いが表現されている箇所が変にリアルな時もある。
また、シュワを妊娠させたライリー博士の元妻もシュワと妊娠期間が被っているので、男性の出産と女性の出産の両方をみることができるのだ。
全く妊婦の事を知らないのであれば、シュワちゃんと元妻が体を張って(?)教えてくれるので、これから父親になる可能性があるメンズは一度見てみることをお勧めする。
彼女や奥さんと一緒にポップコーンでも食べながら、ガハハと笑いつつ勉強しちゃえるエデュケーションエンタメ作品なんで中々ないよ。
シュワは子宮も産道もないから帝王切開だけどね。(全体的に痛い描写は少ないので安心してちょ。)

卵子凍結という選択肢

そもそも精子だけでは妊娠できず、不妊治療に関する研究土台と、卵子を凍結したノア博士がいたから妊娠できたわけです。
私も不妊治療の末にできた子供なので、この設定は深く掘り下げることはないけれど若干刺さったね。
今年から体外受精の保険適用も始まるし、今は5.5組に1組の割合で不妊ともいわれているから、決して他人ごとではないのだ。
晩婚化も進んでいるし、キャリアの事を考えるとすぐに子供を望まない夫婦もいる。
最近話題になった、だいたひかるさんは大病したこともあり不妊治療を一度ストップしながらも「40歳の頃に凍結した受精卵」で赤ちゃんを迎えた。
卵子凍結は保管費用もかかるし、採卵は痛いみたいだけれど多くの人が後で後悔しないように卵子凍結を気軽にできる時代になるといいなあと思う。
まあ年齢を重ねると母体への負担や、赤ちゃんの流産や障害の確立も上がるわけだから一概には言えないかもしれないけれどね。

まとめ

実は公開当時は米の映画情報サイトで31%をとるという中々に定評かな作品だが、不思議とAmazonでは4.7と高評価。私はAmazonで¥300でレンタルで観た。※字幕のみ
妊婦が近くにいる方や、子供が欲しくて結婚している夫婦の方などは一度見ることをお勧めします。

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