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今ならフィールドワークに行きたい

昔々、小学生の頃。

生徒がそれぞれ紙と鉛筆を持って校庭へと行き、
何かしらをスケッチする授業があった。

あれは何の科目だったか。

虫や植物を観察する理科の授業だったか。

風景の一部分を切り取る図工の授業だったか。

詳しくは覚えていないが、
そんな授業がたびたびあった記憶がある。

当時、遊び盛りのわんぱく小僧だった自分は、
そんなフィールドワークが退屈だった。

どうせ校庭に出るならサッカーして遊びたかったし、
絵を描くにしても外だと対象がありすぎて集中できない。

結局、いつも適当に描いて終わっていた。

これまた昔、高校生の頃。

生徒がそれぞれ紙と鉛筆を持って校庭へと行き、
何かしらをスケッチする授業があった。

あれは美術の時間だった。

これは何となく覚えていて、
駐輪場あたりに生えていた雑草の花を描いた。

おそらくこの頃になると、
フィールドワークは嫌いじゃなかったのかもしれない。

青年になるにつれて落ち着きを覚え、
校庭に出たからといってサッカーしたい訳じゃないし、
何か一つの絵を描くのも悪くなかった。

それなりに満足できる一枚を提出していた。

そして今日この頃。

大人になった今、
フィールドワークに行ってみたい。

最近は一眼レフカメラで写真を撮ったり、
絵を描いたりするのが趣味になっている。

こういう趣味にフィールドワークはピッタリである。

どんな角度からシャッターを切るか試行錯誤したり、
この花にはどんな陰影ができているか観察したり。

今なら目的意識を持って楽しめる気がする。
そう、自発的に。

自分にとって、
フィールドワークは大人の遊びなのかもしれない。

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