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旅先で買うもの

旅先ではなるべく食器を買うようにしている。

この猫のつまようじは「ポルトフィーノ」であいにくの秋雨で寒さに震えながら、中々来ないバスを待つ間になんとなく普通のお土産屋で買ったものだ。

キッチンでこの子達を見る度たび「思ってた青空のポルトフィーノじゃなかった~」と濡れた足元が冷たくて悲しかったこと。やっと来たバスのシートがびちゃびちゃだったこと。でも着ていたお気に入りの黒いコートを通りすがりのイタリアのご婦人に褒められて嬉しかったことなど、一瞬でドラマの回想シーンのように思い出せるのだ。

他にもバリ島で一目惚れしたジェンガラフランジパニのガラス皿、パースで見つけたCRISTINA REの星柄ペアカップ、仕事で訪れた岡山で備前焼の窯元まで足を伸ばし「お買い得品」という棚にあった、少し曲がってるけどいい感じの四角いお皿などなど。

かさばるし割れちゃうかもしれないし、「持って帰るの大変かも。。」といつも悩むけど「ほんとに買ってきてよかったな~」と思う。

これから先何年も、この食器を使うたび「色々あったけど、楽しかった旅」を決して忘れることはないだろう。

「日常に思い出が寄り添っている」

『小さな幸せ』を今日も噛み締める。






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