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仕事って楽しいという話~国際派ビジネスマンの父親から息子に送るnote

Dear D&Y

今日は仕事って本当は楽しいんだ、という話をする。

さて、最初に私が今日話す事は嘘は一切ないことを約束する。その前提で読んでほしい。私は綺麗ごとはいわない。では書きたいと思う。

会社員の大変さと世間のイメージ

仕事については、世の中ではブラック企業とか、過労死とか、若者の自殺とか、ネガティブにとらえられている側面が強いと私は思う。君はどのように思うだろうか。

私は上場企業の、日本でも有数の歴史のある会社で、建設業、特に電力事業に携わっている。私は現場仕事の辛さと、設計者の大変さと、中間管理職の大変さを知っているから決して楽な仕事についているとは思っていない。そのような前提で聞いてほしい。

私の経験では、会社というのは実に結束力要求されると思う。結束力をお互いに確認しながら一人一人思い思いに働いているように思う。この結束力に縛られるのが嫌になる人がたまにいるので、そういう人は会社を辞めてしまったり、体を壊してしまったりする。組織で働くことの辛さがないとは言わない。

それでも、私は仕事は素晴らしいと思う。理由を説明する。

人生経験が増えることは楽しい

私は仕事柄、民間人が入ることのない辺鄙(へんぴ)なところで仕事する機会が多い。山奥とか人里離れたダムとか、地下とか、新興国とか東南アジアとか原油産出国とか。まぁ大多数の日本人がおよそ行くことがない場所で仕事をする。ヘンピな場所というのは人里離れているし、いろんな人が見たことがない景色を見れるのは、私は好きだ。

いろんな県、いろんな国に行かせてもらえることを楽しいと思える人(私もその一人)にとっては、楽しいと思う。しかも海外に行く場合は、エキスパートとして出向するわけだから海外のお客と働くのも面白い。まるで日本代表になったような気分になるからだ。外国人のために働いて感謝されるというのは、徳を積むという意味で、すごい事だと私は思っている。

どのような仕事でも社会貢献をするから対価としてお金を貰えるわけだが、こと私の仕事に関しては、海外で社会貢献できる点が素晴らしいと思う。こういう仕事に巡り合えたのは私は幸運だと思う。自国のために働く外国人という事で、親切にもしてもらえることも多い。こういう仕事の愉しみ方があることを君にはぜひ知っておいてもらいたい。

出会いに恵まれる

大企業に勤めると周りに集まる人も似たような人が集まる。男性女性とわず自分の価値観に近い人が集まる傾向がある。私は就職してから合コンで出会った人と結婚した。もし私が今の会社に入っていなかったらたぶん出会うことは無かった。運命というのは幾万とある巡りあわせのうちの一つのように私は思う。似たような価値観の人が集まるので結婚相手を見つけるという意味では、私は恵まれていた。結婚相手は人生の幸福度を決める重要なパラメーターだと私は思う。同じような価値に幸せを感じる人を見つけるというのは意外に難しいのだ。

私は実についている。運の良さは人に自慢できる私の数少ない長所だと自負している。

収入に恵まれる

大企業で働くと、収入が高くなりやすい傾向がある。もちろんどんな会社に勤めているかは重要だが、金巡りのいい業界の企業で働いている方は裕福な方が多いと思う。

私は兼業農家の両親に育てられた人間にしては珍しく都会で企業に勤めるような生活をしている。田舎で働いているよりも生活コストは高いが、収入も高いというのは、人生を豊にするという意味で素晴らしいと思う。働く場所の自由が得られないので、中には嫌になって退職してしまう人もいるが、私の場合もともと都会で生活していなかったからかヘンピなところで働く耐性はあるようで、出張の多い仕事にしてはタフに働けていると思う。つくづく私は運がいいと思う。

まとめ

仕事をして徳を積むというのは素晴らしいことだ。社会貢献の度合いが大きければ大きいほど、たくさんの人に貢献できる。これはお金に代えがたいものだ。なぜなら人生を幸福するのは、どれだけの人を幸せにしたかで決まるからだ。仏教でも他の宗教でも同じだと思うが徳を積む事が重要視されるのはこのためだ。もしお金だけ稼いで働かなくてもいい生活を手に入れられたとしても、社会貢献できていないなら、その人の幸福度は案外低い事もあるのだ。

もし君が企業で働きたくなったのなら勉強をした方がいい。日本では学歴社会だから卒業した大学が入社の決め手になるからだ。時代が変わって実力主義になるとは今の状況ではまだないと思う。頑張ってほしい。

次は勉強が楽しいという話もしないとな。

Best regards,
父より




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