物流3

物流停滞・・・。

「この2週間ほど暇なことはなかった」

これは、20.315の知り合いから聞いた話です。2月の前半は中国関係の物流が止まり、日本への輸入も、日本からの輸出もほぼストップした状態だったとのことです。

彼の会社は特に食品関係が主流なので、別の製品や商品なら違うかもしれませんが、これだけ中国の都市封鎖があればどんな物品であろうと、そして陸送、空輸、海運のどれをとってもほぼ運送停止になるでしょう。

彼の職場ではろくに仕事がなくて、みんなPCの画面を見ながら「自己啓発」という名の暇つぶしをしていたそうです(笑)。

でも、正直、笑い事ではありません。

JAL(9201)やANA(9202)の株価が結構下がっていることは投資家なら誰しもわかっていると思います。それでも、現状はそんなに悲観するような状態ではありません。

しかし・・・。

物流2

・3,700円 → 1,722円 ▼53%
・4,500円 → 2,498円 ▼45%
・3,700円 → 1,438円 ▼60%

これは過去5年間(2015年2月~2020年2月)の海運大手3社の株価で、上から日本郵船(9101)、商船三井(9104)、川崎汽船(9107)です。
※2020年2月18日時点の終値ベース。

5年間の中で、多少の浮き沈みはありますが、軒並み厳しい状況ですね。

実をいうと、昨年末頃は「半導体市況が底を打った」とか中国経済に薄明かりが見えたとか、アメリカ経済は絶好調などの経済ニュースが並んでいたため、これら海運3社ともに、株価は回復基調でした。

しかし、ここにきて、物流は大打撃をこうむっています。巷間のエコノミストは「3月が底」とか「4月頭が厳しい」とか「GWがヤバい」などと観測していますが・・・。

物流1

この2月の実際のデータは早くて3月、あるいは4月にずれ込むケースもあると思います。そうしたもろもろの経済指標が出ると、株価はもっと下がるかもしれません。が、思ったほど下がらないかもしれません。

実は、20.315も、この海運3社のうち1社の株を持っていますから、気が気ではありません。そうです、日本郵船です。個人的には現況、▼18%という事態です・・・。

でも、こんな時は静観が得策です。あるいは、お値打ち株を検索しているとワクワクしてきて、精神衛生のためにもいいと思いますよ。

知り合いの彼いわく「2月中下旬からは輸出入が動き出しそう」とのことで、経済活動の再開が待たれますね。

いずれにしても、日本郵船の株はあの村上さんのファンドも持っているので「何か安心」と平静を装う20.315です。

※投資は自己責任でお願いしますです。
※写真冒頭は埼玉県内の物流施設の建設現場。20.315撮影。中段写真は東京都港湾局HPから。後段写真は”Yale University”HPから

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