モラハラ男にロックオンされた話(前編)
このお話はブラック企業を退職した後に働いていた某スーパーマーケットでの出来事です
長いので前編後編に分かれています(後編はこちら)
Aさんにはざまぁ見ろ!自業自得だ!という結末が待っているのでこうご期待!
人物紹介
当時私は18歳、モラハラ男である部門主任のAさんは45歳前後で独身、年老いた母親と共に実家で暮らしている男性でした
Aさんからはモラハラに加え、セクハラもされました
最初は普通の人だった
最初は害も無く、普通の上司と言う感じだったAさん
ところが半年ほど経つとだんだんと本性を現してきたのです
シフト調整などの連絡をしたいと言われ、個人の携帯番号とアドレスをAさんに教えてしまったのがきっかけだったと思います
その日から所謂おじさん構文の「俺日記」と呼ばれる、業務に一切関係のないメールが届くようになり返信しないと嫌味を言われるようになりました
今なら「業務に関係ないこと送るな」とはっきり言えますが、当時はブラック企業で精神を痛めつけられ、ぼろぼろの状態が続いており心身ともに正常ではなかったので言えませんでした
だんだんと本性を現すAさん
遂にプライベートでの食事に誘われるようになる
Aさんからの俺日記メールに律儀に返していると、Aさんは気をよくしたのか食事に誘ってくるようになりました
今なら毅然とお断りするのですが、当時は断り切れず上司の誘いに乗ることが多かったです
最初はAさん行きつけのレストランやカフェなどに連れていかれました
ところが数か月後にはAさんから誘ってきたのに行先も決めておらず、私に決めさせるようになったのです
でも私が行きたい店をいうと難色を示し一通り愚痴を言った後
「ハアァァァァァッッ、しゃあないなぁ~しゃあないから連れてったるわぁ!」と非常に恩着せがましい一言を添えて出発するのです
そして食後には店内でグチグチネチネチ料理に対する不満をペラペラ喋るのです
店員にも聞こえるくらいの大声で言うので本当に恥ずかしかったです
そんなことを繰り返されるので私は行きたい店をいう事が嫌になりましたが、そうすると今度はすごくイラついた様子で「おい!どこがいいんや!はよ決めろや!」と言われるようになりました
今なら誘ってきたのはそっちなんだから店もそっちが決めて来いよと言えるのですが、当時の私にそんな勇気はありませんでした
Aさんいきつけのお店を希望すると機嫌がよくなるので結局、行くのはAさんいきつけのお気に入り店だけになりました
それもAさんの「またあの店か!ほんま好きやなぁ!」という非常にウザい一言がありましたがそれでも嫌味を言われるより数百倍ましだったのです
お菓子を要求してくるAさん
食事に行く途中の車内でAさんは頻繁に「腹減ったなぁ~」と言うようになりました
私は持っていたお菓子をあげるとAさんは何も言わずに口に放り込み、無言で食べ終わると「んっ!」と言って手のひらを突き出してきました
もう一つあったのであげるとまた無言で口に放り込み、食べ終わると先ほどと同じように手のひらを突き出し「んっ!」と更に要求してきました
もう無いというと「何で無いんや!」と言われました
最後までありがとうの一言もありませんでした
食事代を奢らされるようになる
内心嫌だと思っていても嫌と言えなかった私
何度目か分からないがAさんとの食事へ行ったときの事
さぁ帰ろうとなった時、Aさんはニヤニヤしながらススススススーっとゆっくり伝票を近づけてきたのです
ああそうですか、払ってほしいですかそうですかええ払いますよと思って伝票を取ろうとすると途端にスッと私から伝票を離したのです
「いや、ええからええから」とニヤニヤしながらAさんは会計へ行きました
数日後、Aさんからメールが来て「今度は奢ってくださいね!」と書いてありびっくりしました
その後、メールに書いてあった通り食事を奢らされたのです
鞄のサイズに文句をつけるAさん
私が使っていたトートバッグに目を付けたAさんはこう言いました
「そんな大きなカバン使ってどこ行くの?」「そんな大きいカバンに何入れとるん?」
財布やティッシュ、その他色々入れているというとAさんは不満げに「ふーん!」と言いました
何だろうと思っているとAさんが言い始めました
「俺がさぁ、旅行用のキャリーケースをゴロゴロ引いてきたらどう思う?変やと思うやろ?じゃあお前が使ってるそのデッッッカイ鞄も変やから、次会うまでに買い替えとけよ」」
私は仕方なく超不便な幼稚園児が使っているような小さいポシェットを購入しました
財布と携帯を入れたら満杯で、もう他に何にも入らないポシェットでした
そのポシェットをみたAさんは満足げな表情で「もう二度とあんなでっかい鞄使うなよ」と言いました
因みに買い替え要求する癖にお金は出してくれませんでした
服装に文句をつけるAさん
食事の際に来ている服装にも文句を付けられるようになりました
因みに食事場所はドレスコードなんてないただのファミレスや喫茶店でした
ある日、私がGパンを履いているとAさんはとても不機嫌になりました
そして「ハァァァァァ…あのなぁ…ドレス着て来いとは言わんけどなぁ…ハァァァァ…男性と食事に行くのにズボンなんて…ハァァァァ…あのなぁ!Gパンはカジュアルなんや!食事行くならフォーマルに決まっとるやろ!」と言われました
因みにAさんの服装はいつも上はYシャツかポロシャツ、下はアイロン掛けてなくて折り目が消えてクッタクタでシワシワになってて謎のシミが付いたスラックスに楽々革靴でした
更にAさんはGパン履いてるときもありました
私にはスカート以外履くなお洒落してこいと命令する癖にAさんは普通にGパン履いてたんですよね、いや相手にフォーマルファッション指定するなら自分もスーツくらい着て来いと、今思い出してもイラつきます
他の女性従業員に対して上から目線で批判するAさん
私がおとなしくAさんに従うので、Aさんはとても傲慢な態度をとるようになっていきました
そして他の女性従業員の事を上から目線で評価すようになっていました
若い独身の女性社員に対して「あれじゃあ将来結婚するであろう旦那が苦労するやろうなぁ」「女性が正社員なんて生意気なんや!そう思うやろ?女はパート程度で充分なんや!」
等と、女性蔑視発言を平気で行っていました
しかし、気が強いパートのおばちゃん軍団には何も言わないというヘタレっぷりでした
いきなり激高して説教してくるAさん
ある日、またいつものように食事に誘われ待ち合わせ場所へ行った私
そしてAさんと合流すると、なにやら様子がおかしい
とても不機嫌オーラ全開でため息ばかりついていました
「はぁ…今日も仕事が終わらんかった…」「仕事片付けるために明日も朝3時出勤や…」
私はいつもの俺凄い発言だと思って大変ですねと労いの言葉をかけると途端にAさんは怒鳴り始めました
「何が大変ですねじゃ!仕事終わらんのはお前のせいじゃ!お前とメシ行くから仕事切り上げてきたんや!」
因みに食事に誘ってきたのはAさんです、私からは一切誘っていません
それなのに仕事終わらないのを私のせいにして怒鳴り散らしてきたのです
嫁は夫の親と同居し、介護をするのが当たり前と豪語するAさん
ある日、何がきっかけかは忘れたがAさんが自身の結婚観について語り出したことがありました
Aさんはどや顔で「やっぱ嫁と言うものは!夫に従って!夫の親と一緒に暮らすのが当たり前なんや!外で働いてる夫の代わりに夫の親の介護を一心に請け負う事が嫁の役目なんや!」と言い放ちました
私は、嫁に義理の親の介護義務はないですし、介護するなら実子である夫が中心になってやるべきで、それが出来ないなら施設に預けるなりヘルパーさんに来てもらうなりするほうがいいですねと返しました
するとAさんは激高し「はぁっ?ジッシって何じゃ!何を分けわからん事言うとるんじゃ!嫁が夫の親の介護するんは当たり前の事じゃ!嫁が介護せんと遺産貰えんやろが!それに施設なんて金かかるやろが!」と怒鳴り始めました
ひたすら「嫁が介護!同居!夫を立てろ!」等と怒鳴りちらすAさんを、私は黙ってみている事しかできませんでした
俺凄い!俺最強!と痛い発言を繰り返すAさん
Aさんは非常に傲慢な人で、よく「俺が一番仕事できる!」「俺がいないと現場は回らず大変なことになる」「他の社員は使えないやつばっかり」
「俺が10人いたら5分足らずで一日の仕事を終わらせられる」
と、まぁ色々と痛い発言をどや顔で繰り返していました
私が「へー大変ですね、凄いですね」と返さないと途端に不機嫌になるので凄くウザかったです
恋人面するAさん
食事を奢ったことや、言う事を素直に聞き入れた事をきっかけに、Aさんはどうやら私の事を「俺の事を慕っている」「俺の彼女になりたいと思っている」と勘違いしたようでした
そして時代錯誤なモラハラをしてくるようになったのです
女は一歩下がってついてこい、男に逆らうなんて言語道断
Aさんの、時代錯誤なモラハラ語録の一部↓
女は常に男に尽くして尽くして尽くしまくるのが当たり前
女は一歩下がって、黙って男についていくのが常識
女が男と同じ正社員で働くなんて生意気、非正規パートで充分だ
女は家の事全部できないとだめ、特に料理が出来ないと価値が無い
女は気遣いが出来ないとだめ
女は若い時しか価値が無い
男を常に立てるのが女としてのたしなみ
と、かなりモラハラ成分満載の発言ですよね
今なら何言ってんだコイツと思いますが、当時の私にそんなこと言える勇気はありませんでした
弁当を作ってくるよう命令される
ある日Aさんから「俺の為に弁当を作ってきてくれ」と言われました
今なら嫌じゃボケと返せますが当時は逆らえるような性格ではなかったので素直に従いお弁当を作って渡しました
その日の夜、Aさんからメールが来ました
「今日のお弁当についてです
●●の味付けはどうやったのですか?卵焼きにネギを入れるというアイディアは誰が考えたのですか?●●の味が少し濃かったように思えます
次回に向けて反省点を述べてください」
ありがとうやご馳走様等の感謝の言葉は一切なく、ただ上から目線で批判する内容でした
その後、ここの店の●●がウマいだの、ここの●●は最高だの、有名なレストランや料亭の料理を引き合いに出されてすごく悲しかったです
因みに奮発して魚沼産コシヒカリを使用したのですが、Aさんは一切気が付きませんでした
米についてそれとなく聞いてみると「コメは魚沼産コシヒカリが一番うまい!あれは他のコメと全然ちゃうからな!一口食っただけで分かる!今度お前にも食わせてやるわ!」とドヤ感満載の返信がありました
Aさんは「味の違いが分かる評論家気取りのバカ舌」だったんですねw
幸運にも「次回」はありませんでした
やたら一人暮らしを推してくる実家暮らしのAさん
やがてAさんは私に対してやたら一人暮らしを推してくるようになりました
「一度は一人暮らしせんとあかん!」「一人暮らししたら親の有難味が分かるようになる!」等と言ってましたが、今思うと私に一人暮らしさせて、私の部屋を都合よく宿泊施設代わりに使いたかったんだろうなと考えられます
当時Aさんは車で片道2時間ほどの距離の実家から来ていました
それをもし私が一人暮らしを始めれば、そこを拠点にすれば通勤時間大幅削減できるし、滞在中は上げ膳据え膳で王様扱いしてもらえると思ったのでしょう
因みに私はたった1カ月ですが社員寮で暮らしていたのですが、Aさん曰く社員寮は一人暮らしと認められないそうです
で、肝心のAさんの一人暮らし経験ですが、何と学生の時に下宿していただけでしたw
卒業後はずーっと実家暮らしだってさ、あほくさ
社員寮と学生の下宿、どう違うのか、本当に謎です
趣味を否定するAさん
当時の私の趣味は今と同じくゲームやアニメ、漫画等の所謂オタク文化でした
ところがAさんはそれを聞くと非難轟々浴びせてきました
「はぁっ?ゲームゥ?アニメェ?漫画だぁ?ハァ…あのなぁ…そんな下らないことは趣味じゃない!外出ろ!外に!一日中家の中にいるなんてホンマしょーもないで!そんなしょーもないことで一日無駄にしとるんか?無駄やろ!もっと外に出て外の空気吸え!」とくそみそに叩かれました
因みにAさんの趣味を聞くと「夜空の星を眺める事」と言っていましたが本当かどうかは最後まで分かりませんでしたし、会話の中で一度たりとも天体観測や星座等、夜空や星に関する話が出てくる事もありませんでした
普段は忙しいので休みの日は昼過ぎまで寝ているとも言っていましたね
今思い返すと、外出て外の空気吸えとか言ってる癖に自分は昼過ぎまでグースカ寝てるのかーダブスタすぎるだろと思いますね
やがて誘いが少なくなる
最初は頻繁に誘ってきていたAさんですが、どういう風の吹き回しかだんだんと食事に誘ってくる回数が減ってきたのです
更に約束していても当日ドタキャンというパターンも増えました
そんな傲慢でモラハラ気質のAさんが遂に…
数々の痛い発言を繰り消し、女性蔑視を繰り返していたAさんですが、ある日を境に私への興味をなくしたのか、ターゲットを別の女性従業員へ移したのです
その女性従業員は既婚者なのですが、おとなしくて従順なタイプだったでAさんのお眼鏡にかなったのでしょう
シフトは常にAさんと重なるように調整する等、明らかに周りに分かるレベルで贔屓していました
私はAさんからの俺メールが来なくなったし、食事にも誘われなくなったので大変すがすがしい気分でした
それから更に暫くたって、私の父親が「いつまでアルバイトしてるんじゃ、さっさと就職しろ」と言い出したので本格的に就活を始め、無事就職先が決まったのですがとんでもない詐欺求人出してるブラック企業だったのは別のお話
後半へ続く
ここまで読んでくれてありがとうございます
後半もぜひ読んでいってください
後半はこちら
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