第26話 完璧主義が冤罪を生む。
この国では、日本の司法の不条理さ、日本の取り調べの過酷さを知っているものは極めて少ない。まして、その根本問題がどこにあるのか理解している人はほとんどいない。左派批評家を含めても。
しかし、冤罪被害者だけは別である。彼らはほんとうによく日本の司法を理解している。だから、彼らの話を聞いていると、ほんとうにうなずけるし、
すべての問題に一定の理解を与えてくれる。
そんな冤罪被害者の一人に会計専門家の細野祐二氏がいる。彼は、日本の「人質司法」の本質を次のように言っている。
現代