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第22話 結局、政治が変えるしかない日本の司法。

結局のところ政治が変えるしかないし、それが本筋である。
実際、政治はこれまでも何度か、取り調べの全面可視化を実現すべき議論はしてきた。

最近では、民主党政権が公約に掲げてきたし、郵便不正事件冤罪を機にやはり議論された。日産事件では、弁護士の立ち合いを主題に議論が今、始まった。国民に関心がないことでも、これはまずいと思えば、それなりに政治は動いてきたのである。そこは評価するべきだ。

しかし、結局、検察の強い反対にあい実現しなかった。民主党政権の公約は、検察によって民主党自体分裂させられたし、郵便不正では、ほんの一部の事件だけ、録音録画が認められただけで、実質あまり変わっていない。それどころか、その引き換えに司法取引を獲得している。まさに焼け太りである。

しかし、これは検察が悪いわけではない。だれだって、自分に不利な政策は反対するものだ。検察が反対すると、何もできない国の仕組み自体がおかしいのである。そこには人事権も含まれる。

検察の抵抗を押し切ってまで実現させるほど、政治の方に動機があるわけでもないのも事実である。国民にそれほど関心がないので、実現できたとしても、それほど政治家の評価につながらないし、無理に検察と張り合っても、やはり政治家というものは検察が怖い。いらぬことを調べられてスキャンダル化したら大変だ。

それで結局、改革は進まないで終わる。

政治というものは国民の後押しがないと、その力を発揮できないものである。

今の日本は、ほんとうに政治を後押ししているのか、批判ばかりでないのか。この話は、今後予定している「民主主義を理解できない日本人」へとつなっがていく。

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