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【書評】今時の会社員に欠かせない!『最高のリーダーが実践している「任せる技術」』

リーダーでなくても、「任せる技術」は大切な力だと思うんです。

会社員であれば、永遠に同じ仕事することはほぼありません。今自分に任せられている仕事は、時がたつとほかの人に引き継ぐ(任せる)ことが多いと思います。

ところが、人に仕事を任せることはなかなか厄介。適当に任せれば求める結果になりませんし、任せた相手から「丸投げだ!」と言われてしまうこともあるでしょう。

そんな悩める働き人に救いの手を差し伸べる一冊が、本日紹介する『最高のリーダーが実践している「任せる技術」』です。

この本の対象はリーダーになりたての人ですが、リーダー以外でも後輩や外部に仕事を任せる機会がある人には、きっと役立つと思います。

まず第1章では、今時の働き人が置かれている厳しさについて解説。

人不足だが、働き方改革のため、労働時間をうまく抑制。「やる気がないなら辞めろ!」は、もちろん禁句。やる気のない新人にも言葉を選び、パワハラに注意しながら、丁寧に仕事を任せる……。

そんな状況下で、「任せる技術」が重要なことがよくわかります。

続く第2章では、「任せ下手」になってしまう2つの理由を紹介。

1つ目は、リーダーであれば「自分の業績や質に責任を持っており、何も考えずに仕事を任せている人はいない」という理由です。

たしかに、考えに考えた「任せ方」が上手ではないものの、「下手くそだ」というのは本心では認めにくいところ。まさに自分がそれで、今日までずっと「上手ではないけど、任せ下手ではない」と思っていました。

そして2つ目には、「任せる相手のタイプ×任せる状況のパターンが無限なので、正解が難しい」という理由を挙げています。

しかし、「相手と時と場合による」とで終わってしまっては、指南本にならないので、第3章では「人に仕事を任せるステップ」について、書かれています。

Step1 自分の数ある仕事から任せてOKな仕事を決める
Step2 「能力×やる気」で部下を位置づけ、任せられる人を決める
Step3 仕事の背景、目的、自由に決めてよい範囲、期限、報告のタイミング、まだ決まっていないこと、をきちんと伝える
Step4 言い訳や努力項目に惑わされず、進捗状況を見える化させる
Step5 何が良くて何を改善すべきか、事実を基に丁寧にフィードバックをする

今まで任せ上手と言うと、適切な人を選び、丁寧に説明することだと思っていたが、Step4と5があるように、いかに任せ始めてからのフォローが大切かと言うことに気がつきました。

さらに第4章では、「困った社員に対処法」として、甘えん坊社員やトラブルメーカー社員の扱い方について解説しています。

この社会では、新米平社員の失敗は許されても、なぜか新米リーダーの失敗には厳しくなりがち。人をまとめることは、それだけ期待値が高いのだと思います。

今リーダーをしている人はもちろん、これからリーダーになる人もこの本で「任せる技術」を身につけてみてくださいね。

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