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#13 【未来の教育を考える 01】 総合的な探究の時間ってどうなの?

こんにちは!法政大学キャリアデザイン学部2年のなかのっちです。

今回は、未来の教育を考えるという企画で、その第1回として「総合的な探究の時間ってどうなの?」をテーマに私の考えをはなしてみましょう。

では今回もお付き合いください(^▽^)/

2020年 教育改革

2020年、教育改革が行われています。

新しい学習指導要領へ変わり、総合的な探究の時間が新設されます。

「え?新設?」
「名称の変更じゃないの?」

という意見を書かれている方もTwitter等で散見されます。


確かに、これまで総合的な学習の時間としてカリキュラムが実施されていました。しかし、これまでの学習の時間は、学校単位での自由度が高く、ほとんどが、進路指導や学校行事に使われてきた背景があります。

私の高校でも、総合的な学習の時間はなく、HRの時間に集約されていました。


こうした現状もあり、総合的な学習の時間を「総合的な探究の時間」へと変えていく動きになっており、これまでとは全く違う姿になることへの願いも込めて、私は「新設」と考えています。


教育改革で何が変わるのか

教育改革で何が大きく変わるのか。

これまで教育において重要視されてきたのが、「知識の習得」であった。これまでの教育に対する評価は学力試験でしか評価されておらず、世界基準での上がった下がったでしか評価してこなかった。

しかし、今日それが変わります。

文部科学省は学力の3要素を育成すべく、教育の3本柱を設定。

①知識及び技能
②思考力・判断力・表現力
③学びに向かう力・人間性

を掲げています。


では、これらって一体何かという話なのですが、学力の3要素でいうところの「見えにくい学力(②)」や「見えない学力(③)」を伸ばしたいとするのが2020年教育改革の軸です。


これらの伸ばしたい学力を「生きる力」としており、それを伸ばすために総合的な探究の時間を活用することが学校教育に求められています。

つまり、簡単に言うと「社会に生きる力をつけよ!」というのが今日の動きということでしょう。


探究の時間の実態

この総合的な探究の時間は2022年度から高校で導入されます。

つまり、来年度から実施されるということで今年度実証実験としてプレ授業やカリキュラム作成に追われている学校もあるようです。

インターン先のEdv Futureの方で「総合的な探究の時間に対する意識調査」を行ったところ、38%の高校が授業準備を実施していないと回答。

調査母数が200件と少々少ない印象があるかもしれないが、実際問題約4割が授業準備をできていない可能性があるということを考えると非常にまずい状態であることが明らかです。


文部科学省が「はいこれやって!」という提示しかしてこないので、学校側はノウハウがないのでどうしたらいいのかわからないという状態。


これに対してどうすればいいのか。

そもそも、今日の大学における教職の講義名でも「総合的な学習の時間の指導法」と旧カリキュラムのままであるのも問題ではないか。


教育全体が変革期に差し掛かった今、指導要領の変更によってどのように変わっていくのか見ものであろう。

私としては、総合的な探究の時間を通じて、生徒が将来のビジョンをある程度明確にし、将来自分がどうなりたい/どうありたいを理解したうえで進路選択ができるようになってほしいと心から願います。



では、今回はここまで。

日本の教育がこれからどのように変わっていくのか。その変化の担い手に今の教職を目指す大学生がなっていけるといいな~なんて思いながら、授業に取り組みます。


ではまた次回

それではぁ~!

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