2016年 20冊目『ケトン体が人類を救う 糖質制限でなぜ健康になるのか』
帯に「世界的発見! これまでの治療は間違っている!糖尿病、肥満だけでなく、がん、アルツハイマー病にも有効。ブドウ糖信仰から目を覚ませ!
「ケトン生活」の安全性を実証した待望の書」とあります。
筆者の宗田哲生さんは、北大理学部地質学鉱物学科を卒業し、国際興業で地質調査をし、その後医師を志し、現在千葉県市原市で宗田マタニティクリニックを開業されています。
目からウロコの話です。
しかし、実例や様々な論文などで説明されており、とても納得感が高いです。
最近はやりのシリコンバレーダイエットの理屈もこのケトンですよね。
ポイントは以下です。
・糖質だけが血糖値を上げます。
・カロリーと血糖値には、何の関係もありません(これはとっても大事!)
・「食品成分表」には血糖値を上げる「糖質」という項目がありません。
・「食品交換表」は何も交換せずに、炭水化物を「5-60%」と言う固定した 割合で摂取せざるを得なくしています。
・やせたければ「脂肪」をとりなさい、これこそが真実です。
・絨毛-胎盤には、高濃度のケトン体が存在します。
・胎児はケトン体で生きています。
・妊娠中のコレステロール高値と中性脂肪高値は、胎児のためにあります。
・新生児もケトン体で生きています。
・妊娠糖尿病は、胎児による「タンパク質と脂肪の要求」のあらわれで、
「糖質は不要」という病態です。
・糖質制限で、妊娠糖尿病も、Ⅰ型・Ⅱ型糖尿病も管理できます。
・ケトン体には毒性はありません。
・ケトン体で生きる事こそ、長寿、健康の道です。
・がん細胞には、ブドウ糖が不可欠ですが、ケトン体は利用できません。
・糖尿病ケトアシドースは、糖尿病アシドーシスなのです。
・ヒトの進化の歴史では、直立2足歩行を始めたことでサルの先祖と分かれ、道具の使用、火の使用、そして肉食による脳の巨大化が始まり、絶滅を免れました。
・今ではケトン体を利用した「ケトジェニックな生き方」が人気で、SNSの世界でも広がっています。
・ケトジェニックな生き方は、健康で長寿の道です。これこそ人類を救います。
・アメリカ糖尿病学会は、すでに糖質制限職を、糖尿病の治療の選択肢として認めています。
とても面白いです。
▼前回のブックレビューです。
▼新著『業績を最大化させる 現場が動くマネジメント』です。
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