2024年 54冊目『自分を変える方法──いやでも体が動いてしまうとてつもなく強力な行動科学 』
これとっても参考になる本です。
私たちの中までは「ミルクマン」の本と読んでいます。
(著者がケイティ・ミルクマン)
中身は最新の行動科学が発見した「人の行動原理」についての本です
著者のケイティ・ミルクマンを知る人は彼女の事を
あんなに賢い人に会ったことが無い
仕事が速くて、自分がダメ人間に思える
ありゃ機械だね。
僕が1週間にやることを彼女は1日で終えてしまう
その彼女と共著者が100人を超える様々な分野の研究者と学んだ成果が載っているのです。
才能はなくても勝ち続けられる
・才能があるのに負け続けていたテニスプレイヤー、アガシ
「毎回最高のボールを打とうとしていた」アガシ
それを失敗すると自信が無くなっていった
「自分が成功するより、相手を失敗させろ」とアドバイスしたギルバート
「相手の力量を見定め、その弱点を利用して、自分に有利に試合を運ぶ」ことを学び、復活した。
全米オープンにノーシードで出たアガシは、決勝まで勝ち残った
決勝の相手の弱点はフォアハンドだった
迷ったらフォアハンド、ギルバートのアドバイスを守ったアガシは優勝した
それからアガシは101週連続で世界ランキングトップに君臨し続けた
フレッシュスタートの絶大な力
・(足を引っ張る古い習慣がない)白紙状態の時が始めやすい
・タイミング
新年と同じような瞬間 1月、月曜、休み明け、引っ越し後、何かの中断後
うまくいっている時は 中断で継続できなくなる
普通の日でも、特別の名前をつけて始める
衝動性(現在バイアス)を逆用する つい動いてしまう仕組みを作る
・目先の楽しみを得られるようにすれば「現在バイアス」を克服できる
・「誘惑バンドル」は、重要だが億劫なことをする時だけ、後ろめたいことをして良いようにする
→これは一石二鳥、億劫なことをやれて、後ろめたいことを減らす
・ゲーミフィケーションは楽しくやるコツだ
・これは参加者がコミットした時にだけ役立つ
先延ばし 自分を最適な強度で縛る
・現在バイアスで、長期で役立つことを先延ばしする
・コミットメント装置:大きな目標を達成するために自分の自由制限する仕組みを作る
→鍵付きの貯金箱、失敗すれば没収される仕組み
・何かを公に誓約することは、ゆるいコミットメント
→効果は下がるが、受け入れやすい
・一口サイズのコミットメントは実質的には効果が高い
・単純な人は意思で誘惑を避けられると過信しがち
合図と計画ですぐ動ける 合図付きの計画という最高の味方
・すっぽかしの原因は、怠惰、不注意、忘れてしまうなどいろいろ
・合図付きの計画「◎◎をしたら××をする」
→昇給したら退職貯金額を増やす
・合図は奇抜なものであればあるほど記憶を呼び覚ましやすい
なまけ心を出し抜く 怠惰なおかげで続くようにすればよい
・ほとんどの人はデフォルト(初期設定)を選ぶ
・慣れた環境で行動を繰り返し、報酬を得られると習慣化する
・追跡(振り返り)は、やり忘れを防ぎ、成功を祝い、失敗を戒める
・新しい習慣に古い習慣を相乗りさせると習慣が容易になる
自信の異様な力 心だけではなく体まで変えてしまう
・自己不信→前進できない
・望まれない助言→相手の自信をくじく
・助言させると→その助言の行動をしだす
・期待すると→現実になる
・野心的な目標を立て、決まった回数のパス(やらない)を設定して自分を許す
・成長のマインドセット(努力によって高めていけるという信念)が重要
・達成感やほこりを持てる個人経験に目を向けよう
同調する力を利用する みんなの強烈な影響力
・自己不信→身近な人の行動を観察→自信をもって行動できる
・高い目標を目指すときは、良い仲間
・親しい人の行動に影響を受けやすい
・目標を達成した仲間を観察し、その手法をコピペしよう(TTPですね)
・他人に見られると感じると行動が変わる
・望ましい行動を公に称賛される機会を与える
・あまりに仲間と差があると行動変容ができないことがある
・嫌なことを強制されないように気をつけよう
人生が変わるような行動変容の達成には
発疹の治療(一回)ではなく、慢性病の治療に近い
うまくいかなければ俯瞰する
→ほとんどの目標は、さらに大きな目標の手段に過ぎない
自分の性格や状況にあった手法が見つかれば、行動変容は簡単!
▼前回のブックレビューです。
▼PIVOTに出演しました。よかったらご覧ください。
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