入院日記_20240406-07

外泊許可を取り、一昨日は幕張メッセのライブに行った。その結果、昨日もチケットを取っていたが断念した。13000円とまあまあいい席を犠牲にその選択を取らざるを得ないくらい不安要素がてんこ盛りだったのである。
電車がしんどかった。地下鉄は閉塞感に呼吸が浅くなり降りてから泣き出すほどで、山手線は揺れるから怖い、京葉線は海が見えるから怖い。海怖い。水が怖い。帰りの海浜幕張駅は入場規制がかかるほどの大混雑で、人でいっぱいのホームを想像するだけで落下の危険性を想像して身震いし、カフェで食事を摂ることで帰路につく時間をズラした。それでも怖くて、頓服を飲んで、地下鉄を避けてタクシーに乗って、タクシーまで怖くて。速い乗り物は怖いし、そこからすぐに降りられない状況も怖い。路線バスは平気だったが、高速バスはおそらくダメだろう、と言った感じだ。
ライブもしんどかった。熱気の中、途中で飲み物を買い忘れたことに気づき、俄に緊張が走った。心臓の音が止まらなくなってパフォーマンスを鑑賞するどころではなくなり、水を買いに出ようとしたら3ホールぶち抜きの広く果てしない暗闇にまたパニックになり、再入場禁止と言われてここから出られないことに目眩を覚え、結局体調不良で外で休ませてもらう特別対応をとってもらうことになった。救護室に行かず、無理やり立て直して戻ったが、5曲くらい見ることができず、悔しい思いをした。戻ってからも、またダメになったらどうしようという不安で余計ダメになり、ずっと変な汗をかいていた。素直に救護室に行くべきだったと反省した。それでも7割くらいの気持ちで楽しめたほど、よいライブではあった。全力で楽しめたならどれだけ幸せだっただろう。
初日の時点で明日は来ないと背中に走るひりひりとした恐怖に誓ったのに、昨日の朝方、ライブに行きたくて暴れる夢を見て、起き抜けにわんわん泣いてしまった。起きてみればライブ自体に諦めはついていた。負け惜しみだが、Day1の席は最前ブロックのほぼセンターで、セトリも次の日予想されるものより個人的に好きで、これ以上よい思いはできないとわかっていたからだ。それでも泣いたのは、好きなことさえ断念しなくてはいけないほどのこの症状、状態が悲しくて仕方がなかったから。
結局2日目のライブは配信で見た。好きなタイミングで確実に水を飲める安心感。無理に腕を振らなくてよくて、寝転がっていてもよくて、調子が悪くなっても止めればよくて、なんとも快適だった。
初日に病院まで迎えに来て、なんと幕張まで付き添ってくれて、度々涙する私をあやし、一緒に配信まで見てくれた恋人に感謝を忘れないようにしたい。私には勿体ないくらい素晴らしい人間で、理解があり、優しく、愛情深い、というより義理堅いのだろうか? それは謙遜かもしれない。彼が居なければ初日行くことも叶わなかっただろう。ご用意されることすら難しい倍率の中、前述の通りすこぶるよい席を取れていたので、この豪運をドブに捨てていたら流石に一生後悔していたと思う。なにをして返すべきか。日当を払おうとしたら食費だけでよいと頑なに跳ね返されたので、言われた通りにしてしまった。おすすめがあればコメントで教えてください。

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